2009年7月 7日 (火)

闇狩り師 黄石公の犬 - 夢枕 獏

本作が連載されていた不定期季刊誌を全部持っているので、買う必要はないと思ったのですが、連載されてた以外の短編も入っていたので、買って読んでしまいました。

なんか、獏さんの闘う系の小説はみんな同じに見えてきた。まぁ、今回はキマイラと世界観を同じにしますから、当然といえば当然なのですが。

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2009年6月28日 (日)

キマイラ 青龍変 - 夢枕 獏

これで、既刊が全て出揃いました。この後、新作は続くのだろうか。

本巻は、久しぶりの格闘満載で満足。まぁ、主人公が主人公なだけに、ダークサイドでしたけれど。

しかし、外伝で一人の話を書くだけでこれだけの分量なのですから、本編の方で、一人一人に決着をつけようとしたら、この先どれだけ話が続くのだろうか。終わらない気がしてきました。

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2009年6月24日 (水)

名探偵の呪縛 - 東野 圭吾

天下一シリーズの続編ではなく、名探偵の掟という作品の続編。確かに、天下一は出てきますが、人格が違いますから。

名探偵の掟は映像化できないと言われていたのが、映像化されてしまったわけですが、名探偵の呪縛は映像化しないだろうなぁ。仮に映像化したら、名探偵の掟で天下一のファンになった人を裏切る事になりそうです。

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2009年6月19日 (金)

おとり捜査官 4 嗅覚 - 山田 正紀

もう、おとり捜査はあまり関係ない気がします。まだ、作者が若かったから、それでもシリーズとして続いたんだなぁ。今だったら、続いてない気がする。

それは、さておき、今回もいろいろな要素が盛り込まれていて面白かったです。このシリーズも残すところあと一冊。シリーズ全体としての話をまとめあげる巻らしいので、楽しみです。

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2009年6月13日 (土)

コズミック・ゼロ - 清涼院 流水

あ、昔出したやつのリメイクとかじゃないんですね。

新たなるデビュー作とか銘打っていますが、まぁ、イマイチですかねぇ。意外な事実(?)が示されても、「ふ~ん?」って感じだしなぁ。

この作者、昔に戻ってくれないかなぁ。

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2009年6月 9日 (火)

名探偵の掟 - 東野 圭吾

ドラマが面白かったので、ドラマ終わるのを待たずして、原作読んでしまいました。

原作ではコミカルな部分はあるものの、基本的に真面目っぽい雰囲気なんですね。ドラマの方はかなりコメディタッチに振ってますね。ドラマ的にはそれで正解だと思う。ビジュアル的にはえますから。原作の雰囲気ぶち壊しとか言う人もいるんだろうけれど、同じ物だったら原作があればいいからなぁ。

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2009年6月 7日 (日)

キマイラ 8 群狼変・昇月変 - 夢枕 獏

昔の話もいいのですが、格闘が少ない気がします。早く、現代の話に戻らないかなぁ。いろいろと決着をつけて欲しいものです。本当にこの話、終わるのだろうか。

後、一冊出れば、次は再刊ではなく最新刊になるはずですが、ちゃんと書けてるのかなぁ。

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2009年5月30日 (土)

おとり捜査官 3 聴覚 - 山田 正紀

今回は主人公の人格が疑われる展開。おとり捜査は無し。

しかし、いろいろな話の展開を考えますね。シリーズの枠にとらわれていない感じ。よくこんなにネタがあるものだ。って、これは大分過去の作品でしたね。

最近の著作の本ではなかなかネタに驚くのがないなぁ。と言うか、積んであるだけで読んでないのもたくさんあるのですが。

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2009年5月24日 (日)

銀河英雄伝説外伝4 螺旋迷宮 - 田中 芳樹

高校時代に読んだときは、好きだった同盟陣営の話だったにもかかわらず、イマイチだなぁと思っていたが、その謎は解説にあった。

なるほど、この巻では、ヤンが奇跡的な手腕をはっしていないからか。

たしかに、ヤンは活躍してないなぁ。

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2009年5月11日 (月)

おとり捜査官 2 視覚 - 山田 正紀

前作は、ミステリとしては平凡な話と見せかけた...でしたが、本作は最初から飛ばしてます。

でも、話的には前作のほうが良かったかな。驚きがあったから。確かに、解説にもあるように、もう少し頁をさいてトリックを説明したほうが、驚きは大きかったかと思います。

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2009年5月 6日 (水)

おとり捜査官 1 触覚 - 山田 正紀

全五部作の一作目。三回目くらいの再刊でしょうか。その度に書名が変わっている模様。まぁ、最初の頃のタイトルは、ミステリっぽくなかったからなぁ。

だいぶ前から、読みたいなぁとは思っていたのですが、なかなか入手できず。最近になって再刊されたのでようやく読めました。

やっぱり、山田正紀はこのころのミステリが面白いなぁ。惜しみなくアイディアが詰まっていて、文章も重厚すぎず、テンポもよく。

本作は、シリーズの第一作なので、登場人物説明があるためからか、事件的には少しだけおとなしめ。次作以降、大変な事になる模様です。

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2009年5月 2日 (土)

キマイラ 7 梵天変・縁生変 - 夢枕 獏

6巻からだいぶ間が開きました。手を入れる量が多いのか、単に時間が取れないだけなのか。

本作は、昔の話。7巻とは言っても、もともとの二冊を一つにまとめているから、実質14巻目。それなのに、話が終わる気配が無いですね。本作が、話の収拾の足がかりなのか、それとも大風呂敷をさらに広げたものなのか。

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2009年4月25日 (土)

鴨川ホルモー - 万城目 学

映画が面白かったので、原作も読んでみました。

普通、原作の方が断然良い事が多いのですが、今回は映画の方が面白かった。まぁ、最初に原作を読んでいて、映画を見たら、「なにあれ?原作の雰囲気ぶち壊し」、とか思うのかもしれませんが。

なにせ、映画版は原作に比べて、だいぶ悪ノリでエスカレートしている感じですから。いや、しかし、よく原作の発想を超える映像を作れたよなぁ。原作者も口を出したのだろうか。

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2009年4月22日 (水)

六つの手掛かり - 乾 くるみ

短編集です。内容的には普通のミステリでした。

帯に、「盲点に気づく力がすごい」とか逢ったのですが、そんなに盲点かなぁ、という感じ。まぁ、確かに、僕には発想できないんですけどね。

各話間につながりとかがあればもうちょっと良かったかと思う。

でも、最後の話のトリックだけは、ちょっとだけ面白かったです。

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2009年1月27日 (火)

キマイラ6 胎蔵変・金剛変 - 夢枕 獏

前巻から間をおかずに出ました。また、しばらくかかるのかと思った。

本巻はどちらかというと、薀蓄が多かったですね。もうちょっと闘って欲しかった。次巻以降に期待ですね。

しかし、チャクラ数がインフレしてないか?

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2008年12月30日 (火)

草祭 - 恒川 光太郎

短編集のどれかのタイトルが本のタイトルにならないって珍しいと思う。

本作は、一つの舞台をテーマにした連作集。最初の一話を読んだだけだとよく分からないなぁ、で終わってしまうのですが。残りを読み進めるにつれて、いろいろとリンクがあり舞台の内容が分かっていく。

もうちょっと、リンクが強くてもいいかなとは思ったのですが、そこは想像に任せるという事で。

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2008年12月26日 (金)

キマイラ5 狂仏変・独覚変 - 夢枕 獏

この再販シリーズって毎月出るものだと思ってたのに、なかなか出なくてやきもきしてました。

「東天の獅子」の手直しに時間かかってたのだろうか?こちらも読みたいが、積読状態が高いのでなかなか手が出せない。

で、本作。相変わらず面白いのですが、いかんせん。文庫のときの二冊分をまとめたにも関わらず、話が短い。もっとたくさん読みたいよ。

「飢狼伝」みたいな厚さにすればいいのに。

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2008年12月14日 (日)

秋の牢獄 - 恒川 光太郎

この本買ったの一年前だ。

本著者の新刊の「草祭」が販売されてて、「あっ、久しぶり」思ったのですが、その時にその前の作を読んでないもしくは買ってないことに気づいた。

家に帰ると本棚に本作が眠ってた。一年前の出張先のホテルの領収書レシートと共に。あの頃も大変だった...。

で、本作。

表題作の"秋の牢獄"は「リプレイ」みたく同じ時間を繰り返してしまう人の話。同一題材の、乾くるみの「リピート」はなんだかなぁな、終わり方だったのですが、本作の方はそれなりにまとまっている気が。まぁ、「リピート」がミステリなのに対し本作はファンタジーなとこの差だとは思いますが。ファンタジーなら論理的な解決はいりませんし。

残り二編もなかなかの出来でした。

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2008年11月29日 (土)

儚い羊たちの祝宴 - 米澤 穂信

暗黒ミステリというのと、ラスト一行の衝撃に徹底的にこだわったというのに惹かれて衝動買い。短編集。

目次を見ると見慣れた題が。あぁ、これは中編集のStorySellerに入ってたやつだ。あとがきでそろそろ一冊にまとまりますって書いてあったやつだ。買って正解。しかし、中編と言ってみたり短編と言ってみたりどっちだ。

で、内容はさすがに最後の一行にこだわっただけあって、なかなか楽しめました。最後のページを読んでいるときは、最後の行が視界に入らないように気をつけて読んだりして。

どうせ最後の一行にこだわるんなら、最後の一行だけ別ページにしたり、付箋で隠してあったりすればいいのに。ってさすがにそこまでやると逆に風情がそがれるか。

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2008年11月23日 (日)

びっくり館の殺人 - 綾辻 行人

前にハードカバー(?)で出たやつの新書版。

ハードカバー(?)の方も買ってないし、新書版の方もあまり買う気はなかったのですが、巻末の道尾秀介との袋とじ対談に惹かれて購入。

本編の内容と言えば、これはミステリというよりむしろホラーですね。これまでの館シリーズとは趣が全然異なります。たぶん。(前作の記憶がすでに全然無い)

で、対談を読んで思ったことは、読者として自身が成長しないとだめだなぁと。

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2008年11月16日 (日)

聖女の救済 - 東野圭吾

ガリレオの長編

やっぱり長編になると、湯川さんじゃなくて他のキャラが主役級になるんですね。湯川さん、最初全然出てきませんでしたから。

今回の話は、完全犯罪を扱おうとしているせいか、警察や湯川さんまでがかなり翻弄され気味。事件が全然進展しないので読んでてかなりやきもき。

ちなみに、虚数解って事で、虚数はiって事で、ベタに愛?とか思ってたのですが...。

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2008年11月 9日 (日)

銀河英雄伝説外伝1 星を砕く者 - 田中 芳樹

本編が終わり、外伝シリーズ。お亡くなりになった方々が活躍。

本巻はラインハルトとキルヒアイスがメイン。本編だと、それぞれの巻で双方の陣営の話を進める必要がありますが、外伝だと片側の陣営だけと割り切れるので、話に集中できて良いですね。

しかし、ラインハルト君、昔は大変だったんですねぇ。人の下に付かなくてはいけなくて。本編を最後まで読んだ後だと、そのギャップが新鮮。

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2008年11月 8日 (土)

ガリレオの苦悩 - 東野 圭吾

テレビでやってた「ガリレオφ」の原作だったんですね。そして、テレビシリーズオリジナルキャラだと思ってた内海さんも出てくるんですね。

原作に出てた内海さんを、テレビドラマでは最初から出すようにしたのか、テレビシリーズ用にこういうキャラを作るので原作にも登場させて下さいってなったのかは分かりませんが。

少なくとも、テレビの影響は受けてると思う。元の原作のシリーズだと、湯川の顔が端正とかの表現はなかった気がするし。

内容的には、僕がこのシリーズのインパクトに慣れてしまったせいなのか、まぁ、普通、という感じで。特に科学的にそこまでトンデモでない事はなかったなと。

しかし、原作に比べ「ガリレオφ」の無駄に思わせぶりな話の展開はいかがなものか。完全にテレビの悪習にそまっちゃったような。

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2008年11月 3日 (月)

容疑者xの献身 - 東野 圭吾

映画を見たので小説版を解禁。

映画バージョンって冒頭と途中の余分なシーンを除けば、原作に沿ってよく出来てたんだなぁと関心。

特に、小説版だとところどころで石神の考え方が述べられるのを、映画では排除しているのが正解。その方が、見ている人にとって石神の意図が読みにくくなり、天才ぶりの演出がうまくいく。

後、映画では工藤さんがなんかうさんくさい雰囲気だったんだけど、小説ではそんな事なく。ダンカンのせいか?

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2008年11月 1日 (土)

鍵穴ラビリンス - 江坂 遊

やっぱり、意味が良く分からない話が二、三。読解力が必要なのかな?それとも何か前提条件が分かってないんだろうか?

それはさておき、普通にショートショート。

やっぱり、星新一には及ばないよなぁ。

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2008年10月14日 (火)

地図男 - 真藤 順丈

本作でデビューして、立て続けにいろいろ賞を取ったようなので、期待して読んだのですが…

普通

短時間で一気に読めたのは文章量少ないからだし、だからと言って内容が凝縮されているわけでもないので、軽い。それが、ポップなのか?

まぁ、デビュー作で普通に書けると言うのがすごいのかもしれない。

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2008年10月13日 (月)

陰陽師 夜光杯ノ巻 - 夢枕 獏

いつも通りの王道パターン。なのですが、神様が出てきたりしてキャラクターがインフレ気味?そして、博雅の超越ぶりが地味ながらもものすごい事になってないか?

というわけで、ワンパターンながら楽しませていただきました。

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2008年10月12日 (日)

アルスラーン戦記13 蛇王再臨 - 田中 芳樹

気づいたら本屋にたくさん並んでました。待つのは長くて読むのは一瞬。

ようやく、十六翼将がそろいました。と、思いきや...。

蛇王も復活した事ですし、これから先の話はどう各人の死に様を描いていくかになるんですね。

ベタベタですが、デマヴァント山に一行が倒しに行く途中途中で一人また一人と減っていって...。とかになるんですかね。変にひねるよりは素直に言ったほうがよいと思います。

しかし、十六って小説的には人数多いですね。第一部で活躍した方々がなかなか登場せず、だいぶ影が薄くなっちゃってます。

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2008年10月 4日 (土)

銀河英雄伝説10 落日篇 - 田中 芳樹

とうとう最終巻です。足掛け、一年八ヶ月。月日が経つのは早いものです。

最終巻になると、もう、ほとんど読んだ記憶が残ってませんでした。こんなに急展開でいろいろ終結させてたんですね。オーベルシュタインがあんなになるなんてすっかり忘れてた...。

この後は、外伝シリーズですね。

本編で亡くなった方の活躍が期待されます。

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2008年9月29日 (月)

哲学探偵 - 鯨 統一郎

哲学と短歌をミステリの融合。

なのですが、哲学と短歌が話しにあまり関係ないような。まぁ、適当な哲学者の言葉と適当な短歌をピックアップしてトリックを考えたのかもしれませんが、生かしきれてない感じが。

それに、後半ネタ切れなのか、トリックが現実離れしてきてます。

しかし、現代短歌って、五・七・五・七・七の原則はもう完全無視ですね。ただ単に短い文章なだけですね。

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2008年9月27日 (土)

PLAY - 山口 雅也

講談社ノベルズの方ではなくて、ハードカバーの方。いつものごとく、買ったはいいけど読んでなかったやつ。

内容は、モンスターズとか、マニアックスとか、ミステリーズとかとシリーズは違いますが、ミステリを前面に押し出していない短編集。テーマは"遊び"です。タイトルそのまんま。個人的には、モンスターズよりも面白かった。まぁ、確かにストーリに新奇性とかはありませんが、王道的に安定して読める感じです。

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2008年9月14日 (日)

モンスターズ - 山口 雅也

「ミステリーズ」「マニアックス」に続く連作短編集。

前二作の方が面白かったかな。なんか話の雰囲気の統一感がとれてないような気もしたし。

でも、まぁ、不思議な話がたくさんあってそれなりに良かったです。ドッペルゲンガーの話とか、表題作の狼男やら吸血鬼の話やら。他にも、本当にモンスターが出てくる話ではなくて、人間の心の奥の不安がテーマっぽいやつとか。

一気に読破しちゃいました。

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2008年9月12日 (金)

キッド・ピストルズの最低の帰還 - 山口 雅也

13年ぶりの新刊だったようです。長い間出てなかったんですね。道理で、最初に設定解説とかが入ってるわけだ。

ボクがこのシリーズを最初に読んだのは、「13人目の探偵士」の底本となったゲームブック版のやつ。まぁ、ゲームブック版を読んだときにキッド・ピストルズが出てきた事も全然覚えてないし、山口 雅也の名前も知らなかった。改めて小説版の「13人目の探偵士」を読んだときに、???どこかで読んだ記憶があるぞと言った程度でした。

で、本作。

2007年以降に書かれたものと1995年に書かれたもがあって、その間に書かれたものが無いってのがすごい。ホントに書いてなかったんですね。ちまちま書きためてたわけではなくて。

そういや、コミック版のキッド・ピストルズってどうなったんだろう?

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2008年9月 8日 (月)

新・魔獣狩り11 地龍編 - 夢枕 獏

本文の最後に完結編に続くとありましたが、後書き見ると、後一巻か二巻かとある。

あ、これは絶対のびるな。完結編上中下とか。

本作は最終章に向けた下準備の回ですね。獏さんの人生のまとめにも入ってますね。

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2008年8月29日 (金)

キマイラ4 涅槃変・鳳凰変 - 夢枕 獏

今回のお話はおとなしめでした。主要な人物があまり闘わなかったし。新しい登場人物も出たけど、出てきただけだし。

ストーリーをいったん整理しましたって感じですかね。

来月に期待。

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2008年8月17日 (日)

御手洗潔対シャーロック・ホームズ - 柄刀 一

御手洗潔シリーズはほとんど読んだ事ありません。
シャーロック・ホームズシリーズは子供の頃にいくらか読んだかな。

本作は短編集。
御手洗潔ものが二作+シャーロック・ホームズものが二作、で、あれ?対決しないの?でも、時代が違うからなぁと思っていたら、最後の話で対決。計五作。

時代が違うのに対決ってどうやるのかな?と思っていたら、普通に直接対決。それなりに幻想的に話をまとめておりました。でも、探偵が二人必要な話でもなかったような...。

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2008年8月13日 (水)

しらみつぶしの時計 - 法月 綸太郎

ハードカバーだし、積んでる本もたくさんあるのであまり買う気ではなかったのですが...、

"著者サイン本"

釣られてしまいました。

表題作を含む短編集。あとがきによると、"法月綸太郎"シリーズではない、短編集。でも、最後に入っていたのが、「二の悲劇」の原型バージョン。これって法月シリーズでは?と思ったら、"法月林太郎"だった。なるほど?

僕が好きだった話は、表題作の「しらみつぶしの時計」と「盗まれた手紙」。論理系、数理系のが楽しかった。

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2008年8月 8日 (金)

銀河英雄伝説9 回天篇 - 田中 芳樹

ラスト2です。

本巻は、帝国の双璧の戦い。で、ここまで話ちゃったら、後10巻では何が残ってたっけ?本当の本当に残務処理で後日談的な話になるんだっけ?

まぁ、読めば分かるか。

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2008年7月30日 (水)

キマイラ3 菩薩変・如来変 - 夢枕 獏

立て続けに三冊、一冊は文庫二冊をひとつにまとめたものなので、実質六巻分。

う~ん。はやく続きが読みたい。続きはひと月くらい後になるのかなぁ。なんか、文庫版とかハードカバー版とかを物色しだしそうで怖い。

本巻でも、宿命の対決やら因縁の対決やらの下地がどんどん形作られてきてます。この先、誰と誰がどのように闘ってどんな結末になるのかなぁ。楽しみすぎる。

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2008年7月25日 (金)

キマイラ2 飢狼変・魔王変 - 夢枕 獏

キマイラ再出版の二巻目です。立て続けに読んでます。昔の小説はいいですねぇ。何冊も一気に読めるので。

本巻のストーリーは、キマイラをもつ大鳳や久鬼ではなく、ほぼ普通の(?)人間である九十九が主体。なんで、ますますもって、他の獏さんの小説っぽく。

とは、言ってもこっちの方が古いので、こっちがベースなんでしょう。

なんつーか、プロレスとかでのお決まりの展開(良い意味で、王道のように)を見ているようですね。

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2008年7月21日 (月)

キマイラ1 幻獣少年・朧変 - 夢枕 獏

最初文庫で、その後、ハードカバーになって、今回新書に。

昔、若干読んでいた記憶があるのですが、どうやら一巻しか読んでなかった模様。買って読んだのかなぁ、どうなのかなぁ。こんなに面白いのになんで続けて読んでなかったんだろう。

で、ハードカバーになった時には、なにやら決定版のような雰囲気だったので、かなり欲しかったのですが、諸事情あり(その頃からかなり積読してましたから)買ってなかった。

そして、今回。買っちゃった。

しかし、完結してないのに、二度も加筆訂正するってすごいよなぁ。今度こそ最後まで行くのかな。

話の内容は、まぁ、どこぞで読んだ事があるような展開ですね。まぁ、獏さんですから。「餓狼伝」と「新・魔獣狩り」と「キマイラ」と...って、結局ストーリの背景こそ違えど、同じ事を書いてる気がする。

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2008年7月19日 (土)

百物語 浪人左門あやかし指南 - 輪渡 颯介

江戸を舞台にした、怪談と剣術とミステリとがMIXした話の続編。

前作に比べたら、あっさりとした展開でした。話の並び方に若干凝っているくらいかな。で、その話の並び方がストーリー的に本当に効果があるものかどうかは分からなかった。

話の並び方によって、話にメリハリが効いているので、読みやすくはなっていたけれど。

再読はしたら分かるんだろうけれど、再読はしないだろうなぁ。

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2008年7月17日 (木)

銀河英雄伝説8 乱離篇 - 田中 芳樹

ストーリ最大の大風呂敷を畳んだ巻。

昔、何回か読んだにもかかわらず、どうやってその場面に至ったかを全然覚えてませんでした。もう、風呂敷畳むためにはそうするしかなかったんだろうなぁ。どちらに転んでも納得出来なさそうだし。別の方向に倒れるしかなかったと。

後は、もう、事後処理のみですね。

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2008年7月11日 (金)

賢者の贈り物 - 石持 浅海

いろいろな寓話をモチーフにした短編集。

それぞれのテーマを元に、いい話を作っています。日常生活におけるミステリ系。いくつかの短篇では、思考の過程が長かったりして、しかも結果が分からないのもあったりはするのですが、全体的には良い感じです。さくっと読み終えてしまいました。

まぁ、そもそも短いのですが。

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2008年7月 3日 (木)

耳をふさいで夜を走る - 石持 浅海

これまでに書いたことのないテーマで新境地を開いたらしいです。

まぁ、確かにシリアルキラー物は書いてなかったですね。で、内容はそんなにどろどろしてる訳でなく主人公が自問自答しながら殺していくと、で、その自問自答がちょっと冗長かな。なので、陰惨さは減ってる。

ストーリー的には普通です。読んでて、こうなるんだろうなぁって言うのを全然超えてませんし、最後の煮え切らない収まらない終わり方もなぁ。

まぁ、これが、何かの序章っていうんならいいかも。という感じ。

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2008年6月27日 (金)

兇天使 - 野阿 梓

罪を犯した悪竜を熾天使が追い詰める逃走劇。
逃走の舞台は、時間を超え空間を超え、そしてその逃走の行き着く先は...。

と、ストーリーと設定自体は面白いのですが、男同士ってのはちょっとなぁ...。

後、文章の漢字の使い方が変則的で最初読みづらかった。
簡単な文字と難しい文字が漢字表記で、中くらいの難しさのやつがひらがな表記って。

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2008年5月31日 (土)

絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~ - 三雲 岳斗

映画化したらこんな話になるだろうなぁという感じ。

オリジナルの強敵が出てきて、原作のキャラがちょこっとずつ出てきて、黒幕がいて、真の黒幕がいて。

ノベライズとか映画化って難しいですね。特定のキャラを掘り下げると別のキャラのファンが不満に思うし、かといって満遍なくフォローしても、人物に深みがなく。

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2008年5月29日 (木)

Story Seller

中編集です。「読み応えは長篇並、読みやすさは短篇並み。」だそうな。下手したら「帯に短したすきに長し」な感じで逆もしかり。好きな作家が二人か三人か入っていたので買ってみた。

しかし、短篇と中篇の差ってなんだろう?僕的にはStory Seller内の話は短篇くらいの長さだと思ってた。

「首折り男の周辺」 - 伊坂 幸太郎
もうちょっとひねりがあるか、登場人物を深堀した方が良かったかな。

「プロトンの中の孤独」 - 近藤 史恵
「サクリファイス」の前日譚。ALL読みきり、なのに外伝ってずるいよな。本篇読みたくなるし。

「ストーリー・セラー」 - 有川 浩
泣ける話はずるいです。こんな展開になったら涙腺緩むに決まってるよなぁ。

「玉野五十鈴の誉れ」 - 米澤 穂信
最後のひねりが良いですね。ダークだけど。いちごタルトとかトロピカルパフェとかとテイストが違ってビックリ。

「333のテッペン」 - 佐藤 友哉
東京タワーのテッペンで殺人が。でその真相は...。え、教えてよー。

「光の箱」 - 道尾 秀介
勘違い、真相、読者への驚き、ハッピーエンド。いいですね。

「ここじゃない場所」 - 本多 孝好
サイドストーリー的な話。本篇知らないとつらいのかなぁ。

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2008年5月22日 (木)

向日葵の咲かない夏 - 道尾 秀介

これは、ホラーなのか?ファンタジーなのか?ミステリなのか?

なにせ、冒頭で亡くなった友達の少年が蜘蛛となって復活して、その少年を殺した犯人を探すと言う話ですから。すごい世界観だ。話が論理的にまとまるのか、それとも開き直ってそういう設定だったと言う事で空中分解するのか、はらはらどきどき。

うん。なかなか満足でした。

これで、出版されている道尾さんの作品は全部読んだな。早く次回作でないかなぁ。

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2008年5月17日 (土)

背の目 - 道尾 秀介

道尾さんのデビュー作。

なるほど、元々こんな感じの話からスタートした人だったんですね。「骸の爪」の作風も納得です。

本作は続編の「骸の爪」に比べ、ホラー要素が強いです。と言うか、ホラー要素が残っています。まぁ、わざと残したんでしょうけれど。

続編でそれが消えていると言う事は、世間一般にあまり評判がよろしくなかったのかな。かなり、京極を意識した作品になっているにも関わらず、「この世に不思議な事など何もないのだよ」という感じではなかったですから。

100%マネた感じにしてオリジナリティがないと評価されるのか、一部だけマネて中途半端と評価されるのかは、どっちがいいかは微妙なところですが。

いや、でも、かなり読みやすくて面白かったですよ。京極さんのはどちらかと言うとくどいですから。

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2008年5月 9日 (金)

骸の爪 - 道尾 秀介

これって、シリーズものだったんですね。しまった。先に読んじゃったよ。まぁ、探偵役が同じだけでストーリ的なつながりがあるわけじゃないからいいんですけれど。

で、本作。これまでに読んだ道尾さんの作品に比べて、普通っぽいミステリでした。道尾さんの小説は読者を騙す事がメインだと思っていたのですが、そうでもなかったのですね。

ちょっとがっかりした。読者を騙す以前に、ストーリー後半になって、え?そんなの聞いてないよ、と言う事実がポロポロ出てきた(出てきたように思えた)のが原因かな。

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2008年5月 2日 (金)

実験4号 「後藤を待ちながら」 - 伊坂 幸太郎

短編とDVDがセットになってるコラボレーション作品。

The ピーズと言うロックバンドの「実験4号」と言う曲をモチーフにした短編。DVDの方は同じく山下敦弘が映像化。

とりあえず、短編の方から読みました。

売れないロックバンドのギターの人が火星から帰ってこないかなぁ?と待っているという設定の話。さびれた小学校で発見されたスクラップ記事に書かれていた、昔のバンドに共感する。

伊坂節のほのぼのとした短編になってました。最後のまとめの部分に必要なピースが途中途中にちりばめられているのは相変わらず。

で、実はThe ピーズが実在するバンドってしりませんでした。知ってたらもっと面白かったのかな。

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2008年4月26日 (土)

ラットマン - 道尾 秀介

タイトルの「ラットマン」は、同じ絵を見たときに文脈によって違って見えるやつ。動物の絵の中にあったらネズミにみえるし、人の顔の絵の中にあったらおっさんに見えると。

と言うようなのが、タイトルなので、そう言った人を騙すような話なんだろうなぁと。まぁ、本作者自体がそういう作風だから、普段どおりではあるけれども。

で、内容。

冒頭に怪談めいた話があって、こういう話好きなので、どう展開していくのだろうと思って読んでたら...。ん?関係ないじゃん。何の意味があったんだ?何をほのめかしているんだ?よく分からん。

でも、それはさておき、本作でもたくさん騙されてしまいました。最後に行くまでは、なんか普通だなぁ、いまいちかなぁと思っていたのですが、なかなか楽しかったです。

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2008年4月22日 (火)

ゴールデンスランバー - 伊坂 幸太郎

祝、本屋大賞受賞。

本屋大賞を受賞したから買ったわけではありません。発売日に買って放置してました。本屋で受賞の文字を見て、いいきっかけだと思い読み始めました。

JFK暗殺事件をオマージュに(?)、首相殺しの濡れ衣を着せられた主人公の逃亡劇です。一個人 対 権力ですから、基本的に主人公がかなうはずがありません。可哀想です。

そして、最後は...。

いや、なかなかホロっときました。

いろんな伏線がきっちり回収され、無駄な物がなくきれいにまとまっている所は、「陽気なギャングが地球を回す」をほうふつさせます。両方ともエンターテインメント系だし。

本作も、映画化したら面白そうです。

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2008年4月14日 (月)

ホームズのいない町 13のまばらな推理 - 蒼井 上鷹

短編集。でも、ぞれぞれの話がどこかで繋がっている。

最初の方は、???って感じで読んでましたが、後半に差し掛かると前半の話の真相が徐々に暴かれていき。あぁそうだったのかと。そして最後には...。

と言う、僕好みの展開なのですが、文体がいまいち合いませんでした。なんとなくチープな感じなんですよね。なんでだろ。

という訳で、僕的にかなり惜しい作品でした。

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2008年4月11日 (金)

銀河英雄伝説7 怒濤篇 - 田中 芳樹

とうとうここまで。最終章の序章と言う感じでしょうか。最終対決(?)の下地が作られるし、地球教の話も思い出したかのように出てくるし。

改めて読み直してみると、次巻以降の不幸の伏線がちらほらと。そうなんだよなぁ、次の巻から大変な事になってしまうんだよなぁ。初めて読んだときは気づかないフリして読んでたんだろうなぁ。

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2008年4月 2日 (水)

君の望む死に方 - 石持 浅海

前作の"扉は閉ざされたまま"に続く倒述ミステリ。

勘違いしてたのが、「前作って倒述だったっけ?」。しばらく本作を読み進めた後で、前作を本屋でパラパラめくって理解した。ああ、"月の扉"と混同してた。扉しか合ってないし。

そして、前作と同じ登場人物が出てた事に全く気づいてなかった。探偵役なのに。

で、本作。「周到な計画がひとりの女性の登場によって...」って、そんなに周到な用意だったか?それにひとりの女性の登場によってって、別にイレギュラーな人が来たわけじゃなく、最初から来るように予定されてた人じゃん。

まぁ、でも、倒述なだけあって、いろいろな仕掛けが予め分かっているからこそ、計画が周到に見えなかっただけかもしれない。それに、仕掛けがどう見抜かれていったかって所が本作のメインな分けだし。

そして、最後まで読んで。結局どっちだよ?まぁ、どっちでも良いですけれど。前作に引き続き物悲しい終わり方でした。

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2008年3月28日 (金)

人外鏡 人工憑霊蠱猫 - 化野 燐

今回の話は面白かったです。3/4くらいまでは。この作者の話の内容ってムラがあるなぁ。

まぁ、今回の場合は計算機関連の話が入ってきたから個人的に面白かったのですが。でも、最後はその話とは全然違う締めくくり方だった...。

で、最後のさいごで、???。どっちがどっちだ?違和感ありまくり。もう一度読めって事か?

しかし、龍造寺の秘密はなかなか暴かれませんね。

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2008年3月20日 (木)

妄邪船 人工憑霊蠱猫 - 化野 燐

白澤君が主人公。前館の宿題を片付けたって感じですかね。

しかし、ものすごいべたべたなストーリ展開だ...。なんかもう、最後の方、嵐のように勢いだけで終わらせたって感じだ。まるで、打ち切り漫画の最終回のような...。よく言えば、映画的なんですけれど、これは映画ではないので...。

これで、ようやく、最近出た「人外鏡」に手を出す事が出来ます。

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2008年3月16日 (日)

呪物館 人工憑霊蠱猫 - 化野 燐

前作に引き続き(たぶん)龍造寺さん視点ですか。別の人にすると思ってたんだけどな。まぁ、前作はイレギュラーな感じでしたから、いろんな意味でなかったことになってるのかな。

で、本作。これまでは、本格ミステリ的仕掛けとか、いわく的な設定やらが色々あったのですが、今回は普通の話になってます。

白澤の新境地覚醒やら、龍造寺の秘密やらが公開されそうな雰囲気だったのですが、それもなく。盛り上がりに欠けてしまいました。残念。

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2008年3月12日 (水)

零崎曲識の人間人間 - 西尾 維新

西尾さんのはもう読まなくていいやと思ってるけど、このシリーズだけは読もう。後、一冊で終わるみたいだし。

しかし、昔の戯言シリーズは多少なりともミステリテイストがあったのですが、今はもう完全にキャラものですね。まぁ、特徴的なキャラがいろいろ出てくるから面白くていいけど。

今回は、かなり裏話でしたね。あぁ、隠れてこんな事があったんだと。でも、まぁ、元の話を全く覚えてないので、正しい感想かどうか分かりませんけれども。零崎一族全滅の話なんてあったっけ?

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2008年3月 7日 (金)

リピート - 乾 くるみ

最後、そう終わりますか。ちょっとがっかり。

途中の、リピートした人が続々死んでいく部分のからくりはすばらしかったのになぁ。それ以降がなぁ。これのために、「リプレイ」と「そして誰もいなくなった」を読んだのになぁ。特にそれらを読んだ事によるミスディレクションとかもないし。

もっとリピートした事を生かした展開になればよかったのに。まぁ、最初はほんとにリピートするのかどうかすら分からずドキドキだったので、リピートしただけ良かったのか。

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2008年3月 5日 (水)

そして誰もいなくなった - アガサ・クリスティ

かなりの古典ですが、実は読んだ事ありませんでした。

「リピート」がきっかけで、読んでみました。

いやー、さすが古典の名作だけの事はあります。読んだ事ないはずなのに、どこかで読んだ事があるような展開とトリック。かなりあちこちで模倣されてるんですねぇ。

そして、話的には長くないのに、意外と内容が盛りだくさん。いろいろな趣向が詰め込まれてます。すばらしい。

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2008年3月 3日 (月)

リプレイ - ケン・グリムウッド

ホントは、「リピート」を読もうとしていたのですが、封印。

「リピート」の帯に「リプレイ」+「そして、誰もいなくなった」って書いてあったので。それに、「リピート」中で、登場人物が「リプレイ」を読むシーンがあったので。これは、先に「リプレイ」を読んでおかないとと。

で、本作は自分の意思に反して突然志望した主人公が、何故か若い時代に戻ってしまって、同じ人生を繰り返すと言う内容。繰り返す事を悩む様が描かれます。時間を渡る話なので、いわゆるSFっぽいのかなと思ってましたが、そうではありませんでした。

そうですよね。自分の好きな時に好きな所をやり直せるんならいいんですけど、強制ですからね。そりゃ、悩みますよ。

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2008年2月26日 (火)

人魚と提琴 玩具館綺譚 - 石神 茉莉

これはなんとなく衝動買い。
雰囲気が不思議系な伝記系(う~ん自分の好きそうなジャンルなのに言葉でうまく表現できない)だったもので。

で、読んでみました。意外と小さくまとまってました。もっと異形のものとか、もっとぶっとんだキャラとか出てくれば良かったのになぁ。

その点、玩具館のゾンビ好きの店長はいい線言ってたのになぁ。もう一息だなぁ。

って、完全に読み方を間違えてるかもしれませんが...。

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2008年2月21日 (木)

ひねくれアイテム - 江坂 遊

ショートショートが48編

ショートショートいいですね。アイディアが詰まってて、読みやすくって。まぁ、二、三、オチの意味が分からないのもありましたが。僕が悪いのか、作者が悪いのか。それとも、そもそもショートショートには必ずオチがあるって考え方自体が間違ってるのか。

でも、まぁ、しかし、こんなに惜しみなくネタを出しちゃっていいんですかね。長編とまではいかなくても、中編くらいの作品になりそうなネタもいろいろあるのに。

あ、でも、世の長編、中編小説ってストーリーとしては一つではあるけれども、ネタの数で数えるとそれなりに盛り込まれていそうですね。

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2008年2月16日 (土)

二の悲劇 - 法月 綸太郎

霧舎巧の「新本格もどき」でもどかれてたやつの一つ。
もう、「新本格もどき」の内容は全然覚えてませんが...。

本作って探偵法月綸太郎シリーズだったんですね。法月綸太郎シリーズは必ず、「法月綸太郎の~」ってなってると思ってました。でも、そういえば、「生首に聞いてみろ」も法月綸太郎シリーズだったな。これは、未読。文庫待ち。

で、本作。悲劇でした。そして、あとがきで作者の調子が悪い中で書き上げたと言ってるように、ほんとに不安定な雰囲気。いや、完成度が低いと言うわけではなくて、読者の意識をちゅうぶらりんにさせる感じ。本筋の話だけじゃなくて、作者の自戒みたいなのも入ってるし。

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2008年2月10日 (日)

掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南 - 輪渡 颯介

第38回メフィスト賞受賞作。第37回のと発売日が同じ。過密してるなぁ。

江戸時代が舞台で、怪談をベースにしたミステリ。

最初に怪談の話があって、でもそれは実はとある陰謀のために流した嘘の噂話で、でも本当に怪奇現象が出てきて...。

いったいこの話はどう回収されていくんだ?
とドキドキしながら読めました。

最後も二転三転あり、結構楽しめました。

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2008年2月 4日 (月)

パラダイス・クローズド THANATOS - 汀 こるもの

第37回メフィスト賞受賞作

本格を壊そうとしてその中から出てきたのは本格と言う。背表紙の言葉の通りでした。が、出てきた本格の部分が僕には良く分かりませんでした。二回目読めば分かるんだろうけれどめんどい。誰か解説して。

内容的には惜しい感じ。お魚の生態やら、生物学やら、論理学やらをいろいろ取り込もうとしているんだけれども。お魚の部分はともかく、他の部分が...。なんか作者も自分で消化しきってなくて、美味しそうな所だけ取り入れようとした雰囲気です。

作者にもうちょっと理系的素養があればなぁ...。

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2008年1月29日 (火)

銀河英雄伝説6 飛翔篇 - 田中 芳樹

後半戦突入です。

前巻までで、銀河が統一されましたが、ここからまだまだ話が続くんだよな。すごいなぁ。まぁ、後半の巻から一冊一冊が薄くなってますが。

今回は、宿敵同士の争いはなく、どちらかというと幕間劇のような感じでしょうか。それにしては、結構派手な展開でしたけれどね。そして、今後の展開の伏線がかなり張り巡らされ。

そういえば、銀英伝の6巻以降を読んだのはかなり久々かも、その昔、1巻2巻は繰り返し読んだし、その後続いても5巻止まりって言うのが多かった気がします。

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2007年12月25日 (火)

探偵ガリレオ - 東野 圭吾

先日ようやく、テレビドラマ版を見終えたので、最後まで読めました。

やっぱ、原作よりもドラマの方が面白かったですねぇ。めずらしく、テレビ化が原作を超えた例だと思う。

ちなみに、本記事の日付は25日だが、書いてるのは31日。感想忘れちゃった。

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2007年12月18日 (火)

家なき鳥、星をこえる プラネテス - 常盤 陽

プラネテスの小説版。主人公はハキム。

アニメ版を見たのも、コミック版をしばら~く前だったので、最初はハキムって誰?状態でしたが、すぐに思い出した。

原作であんなことになる前に、こんな事があったんですねぇ。って、原作やアニメの方でハキムのバックグラウンドが語られたかどうかは全然覚えていないんですけれどね。

また、アニメ版みたいなぁ。デジタルリマスターして、HD DVDかBlue-rayででないかなぁ。BOXで2万円くらいで。

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2007年12月12日 (水)

予知夢 - 東野 圭吾

「探偵ガリレオ」の続編です。

一作目の方はまだ読み終わってません。でも、なぜ続編のほうを読み終わったかと言うと、月9の「ガリレオ」で放送された話を読むようにしてるから。

いや、テレビで見た後に、小説を読み返してみると...。なかなか良く出来てると思った。テレビ版が。

原作のネタを活かしつつ、キャラを立たせる方向に脚色しなおして。って言うか、もうテレビでこんなになるんなら原作いらないんじゃないの?と思った。いや、原作が悪いって言ってるわけではなくて、あのキャラクター設定だけで十分面白くて、緻密なトリックまでは必要ないなと。

まぁ、完成度の高い論理があるからこそ、あのとんでもないキャラが活きるのかもしれませんが。

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2007年12月11日 (火)

The Book - 乙一

ジョジョ第四部のノベライズ。

僕はジョジョの中では第四部が一番好きです。第三部でスタンドって言う設定が編み出されて、その時は戦う事が大前提のスタンドが多かった。

第四部ではスタンドを活かし、新たな視点から捕らえて、ドラえもんの秘密道具みたいに「日常生活で便利」みたいなスタンドが多かった気がする。ハーベストとか、料理のやつとかすごい欲しかったなぁ。

で、ノベライズ版。

なかなかうまく書けてると思う。そのまま漫画にしてもいいんじゃない?ってくらい。まぁ、話の背景とか人間の生い立ちとかは冗長な気はしますが、スタンド同士の戦闘シーンは面白かった。

戦いの中に伏線があって、伏線が活きて、形勢逆転が何度もあって。堪能しました。

後は、メタ的な仕掛けがもっと活かされてたら面白かったんだけど。

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2007年12月 9日 (日)

姑獲鳥の夏 - 京極 夏彦

今度、「魍魎の匣」の映画やるので、復習がてらに。

映画版を見た時はいまいちだった気がするのですが、小説もまぁ、そんなもんかな。内容が難しいんですよね。仕事帰りの電車で読んでたりしてたので、疲れで頭に入りにくかったのかな。長いし。

キャラの設定はいいんですけどね。

文章量を半分くらいにしてまとめたら、面白くなるのかも。あ、でも、さらに内容が凝縮されていたはずの映画でも面白かったイメージはなかったからなぁ。

もっかい映画見たら評価変わるのかな。

イマイチとか言いつつも「魍魎の匣」は見に行くつもりなんですけどね。行く余裕があればだけど...

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2007年11月20日 (火)

レイクサイド - 東野 圭吾

初、東野 圭吾。

まぁ、実は、月9のガリレオが面白くて「探偵ガリレオ」と「予知夢」を買っていたりはするのですが、そちらは、テレビ放送が終わるまで読み終わらないでしょう。

で、本作。

もうひと波乱くらいあるかなぁと思ってたのですが、まぁ実際それなりの展開にはなったのですが。話をそう着地させるかぁって感じでした。

なんだか、切ない感じですね。

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2007年11月18日 (日)

イニシエーション・ラブ - 乾 くるみ

メフィスト賞作家ですね。

最後から二行目で、本書は全く違った物語に...ってあったので、ドキドキしならが読んでました。

で、最後から二行目にたどりついて...。ん???まぁ、確かにどんでん返しではあるのだが...、だから???

すいません、芸が細かすぎて良く分かりませんでした。巻末の解説をみてようやく理解しました。あ、そういうことなのね。ふぅん。

ちなみに、本書を読んでいる時に、感想として書こうと思ってた事があったのですが、それは書くのやめておきます。ネタばれになるので。

読んでて、トリックには全く気づいていなかったけれども、違和感には気づいてたって事かな。

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2007年11月15日 (木)

ルームシェア - 宗形 キメラ

二階堂黎人+千澤のりこ の合作。すいません、後者の人知りません。

主人公の姪のルームシェアをしてる人が行方不明になって、その部屋には異様なラクガキが...。その行方不明になった人を探すってお話です。

異様なラクガキ云々ってあったので、サイコ的なストーリー展開になるのかと思いきや、スタンダードな話でした。地道に捜査して、ひょんな事から手がかりをつかんで、陰謀に巻き込まれて。二時間ドラマでやればいいんじゃない?ってストーリー展開だったな。

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2007年11月 7日 (水)

銀河英雄伝説5 風雲篇 - 田中 芳樹

折り返し地点まできました。

四巻では陰謀張り巡らし系でしたが、五巻は疾風怒濤の艦隊戦。ヤン艦隊大活躍です。で、話的には一区切りついて、五巻の最後の章ははインターミッションのような感じ。後半に向けてのいろいろな方向性が語られます。

しかし、まぁ、正直、五巻で終わってもいいような感じです。ここから先は悲しくなっていきますし。

P.S.
今日のギャラクシー
スター16個取得
残りスター14個

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2007年10月20日 (土)

人形はライブハウスで推理する - 我孫子 武丸

人形シリーズ四作目。廃刊になっている(?)三作目が読みたいよ~。

二作目は長編でしたが、四作目は短編に戻ってました。うんうん。これくらいが手ごろに読めていいですね。でも、まぁ、しかしこれだけ話が続いてくると、本作の登場人物が事件を解決する必要性が全然なくなってきますね。ただ単純に、キャラが動いてるのが楽しい。

本作のあとがきによると、続編を書く気ではいたみたいですが、今現在、出てる気配はないですねぇ。まぁ、本作の最終話は、シリーズのエピローグみたいな話だったので綺麗にまとまってはいるんですけどね。

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2007年10月17日 (水)

人形は遠足で推理する - 我孫子 武丸

前作の「人形はこたつで推理する」は短編集でしたが今回は長編。しかも、アームチェアデテクティブが基本のはずなのに、バスジャックに巻き込まれてしまうという内容。

でも、まぁ、アームチェアなところはそのままでしたが。しかし、長編になった分、ネタが減ってしまったのは残念な所。ま、登場人物は生き生きしてるので読んでて面白いからいいんですけどね。

で、これの次の作だと思ってた「人形はライブハウスで推理する」の解説読んでて、知ったのですが、この作の続編で、「人形は眠れない」ってのがあるらしいのです。が、今現在ラインナップされてないんですよね。何でだろう?

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2007年10月15日 (月)

左手と心臓 座間味君の推理 - 石持 浅海

「月の扉」の続編です。「月の扉」で活躍した座間味君がアームチェアデテクティブします。しかし、「月の扉」は読んでたのですが、話自体は全く覚えておらず...。

でも、楽しめました。

なので、「月の扉」を読んでない人にも十分楽しめると思います。

本作は、「月の扉」の時の事件後に座間味君をお世話(?)した刑事さんが、すでに解決している事件を座間味君に語って聞かせると、座間味君が警察も思いもよらぬ視点から事件の内容を再構成しなおし、事件の内容が反転していくという趣向なのですが...

日本の警察ってそこまで馬鹿じゃないよなぁとも思ったり。

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2007年10月13日 (土)

ニワトリはいつもハダシ 両A面 - 火浦 功

最近、火浦さん多いです。昔のやつにちょこっと手を入れて再刊するパターン。

本作は、「両A面」と書いてあるのですが、何がかと言うと、雑誌に掲載されたバージョンと、文庫のバージョンの両方が収録されています。紙資源の無駄遣い(笑)です。

文庫版は持っていてその昔読んだ事はあったのですが...

話の落ちが雑誌掲載版と違ってたらしい。雑誌掲載版がとんでもなかったので、文庫化にあたり追加したらしい。でも、雑誌掲載版は読んだ事が無く。

今に至ってようやく読めました。

いやぁ、すごい事になってたんんですねぇ。何も解決しないまま、台風がやってきて終わりですから。なんかメタ的になってますから。でも、まぁ、それはそれで好きなんですけどね。

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2007年10月11日 (木)

續・日本殺人事件 - 山口 雅也

題名の通り「日本殺人事件」の続編。

本作は、前作を超えて濃いところをつついている。相撲に禅。

相撲の方は異色な設定ながらもスタンダードなミステリのようですが、禅の方は作品の構成にしてからが、普通じゃない。ロジックを延々とこねくり回す感じ。それに、前作で出てきた登場人物もほとんど活躍しない。純粋に世界観とその考察を述べている感じだ。

う~ん、山口さんっぽい。

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2007年9月21日 (金)

日本殺人事件 - 山口 雅也

日本の事を勘違いした外国の方が妄想を膨らまして書いた小説を翻訳したという設定のミステリ。

なかなか珍妙な設定です。セップクしたりするわけですから。で、茶道がスタバみたいになってたり。いやもちろんちゃんとした茶道も出てきますが。そして、吉原みたいのがまだ残ってたり。

これらのシチュエーションを生かして推理が展開するわけですが、前に読んだ石持浅海さんの「人柱はミイラと出会う」(これも日本の過去の文化が今あったら?との設定)よりかは人情味があるような感じでした。まぁ、作風の違いかな。キャラを立てるのかそれともロジックを優先させるのか。

人情味があるので、思っていたよりはトンデモな世界ではなかったですね。

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2007年9月17日 (月)

創造士 俎凄一郎 第一部 ゴースト - 山田 正紀

前半部は面白かった。

とある街の一つの交差点で、複数の人物が交差して。それぞれの人物に事件がおきて。昔あった「街」ってゲームをミステリにした感じだと。

で、後半からみあった人物が一つの流れに収束していくんだろうなぁと思っていたのですが、まぁ、ある意味一人の人物に収束してはいるのですが。歯切れ悪く終了したって感じです。まぁ、二部、三部って書くつもりだろうからなんだろうけど。

ちなみに、表題にあるのは、街をデザインする建築家。悪意を持って街をデザインしているので、その街では超常現象まがいのいろいろな事件が起きると言う。本作には名前しか出てきませんけどね。綾辻行人の館シリーズの中村青司みたいなものか。

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2007年9月14日 (金)

不確定世界の探偵物語 - 鏡 明

時間SF物って事でした。時間物が好きなので、買って読んでみました。

バリバリに時間を動きまくって歴史を変えまくるってワケではなくて、とある一人の人物によって常に時間の流れが改変され続けており、過去の記憶も変わってしまい定かなものが何もない世界での物語。

最初は、そういう設定の基で、ちょっとSF的スパイスを聞かせたハードボイルドっぽい話なだけで、時間SFって言っても、時間が入り乱れたりパラドックスが起きたりするわけではなくて、世界観としているだけだなぁと思っていたのですが...。

しばらく、よんでるとその世界観にはまって来ました。短編集なので気軽に読めるしね。

最後のほうは、悲しくなってくるし、主人公自ら時間を変えようと努力するし。それでも、悲しい感じだし。

なんか、映画「バタフライエフェクト」を思い出しました。

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2007年9月 9日 (日)

銀河英雄伝説4 策謀篇 - 田中 芳樹

今回は冒頭からなんか読み進めにくいなぁと思っていたら、なるほど。自由惑星同盟のパートが少なめなんですね。それに、艦隊戦闘シーンも少なめだったし。

いつも、おきらくに読めるパートが減った分、重々しかった。

さすが、"策謀"篇なだけはあります。

しかし、結局、お盆に実家に帰ったときに徳間ノベルズ版はもって帰りませんでした。このまま東京創元SF文庫版を買い続けよう。

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2007年9月 6日 (木)

星降り山荘の殺人 - 倉知 淳

もどかれたやつを読んでみよう。その二。

かなり騙されました。そう言う騙し方するか。確かに間違った事は書いてないしな。見事にミスディレクションされてしまいました。

でも、犯人の動機がなぁ。よく分かりませんでした。同情の余地があるようにしてくれれば良かったのに。と言うかそこは読者で好きに想像してねって事なのだろうか。

確かに、作中に動機までは推理じゃ分からないって書いてあったしなぁ。そもそも重要視してないって事かな。

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2007年9月 3日 (月)

人形はこたつで推理する - 我孫子 武丸

さっそく「新本格もどき」でもどかれたやつを購入。
一気に、4冊買ってきました。「長い家の殺人」だけなかった...。

気楽に読めそうなやつから読み始めました。

もどいた方のキャラがかなりとばしてたので、もどかれた方はどうなのかなぁと思ってましたが。もどかれた方もとばしたました。

本作は、腹話術の人形が探偵の短編集。人形の方が、本当に生き生きと推理します。人形を操っている人と性格が全然違うのも面白いですね。

でも、この人形が推理している光景をリアルに見たらかなり、不気味なんだろうなぁ。

人形シリーズは他にもあるので、今度買ってこよう。

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2007年8月31日 (金)

新本格もどき - 霧舎 巧

有名ミステリ作家のいろいろな作品の"もどき"短編集。

記憶喪失になっていた人がそれぞれの作家の代表的な探偵のようになってしまって、謎を解くと。でも、最後の謎を解くのはナース。

元ネタを知ってるのが少々、知らないのが大半でしたが、相変わらず謎が豊富で面白く読ませていただきました。それぞれの元ネタも今度読んでみないと。

元ネタ
#以下の一つの作品だけをモチーフにしてるわけではないと思いますが、章題が似ているやつを列挙。
・ 「十角館の殺人」 綾辻 行人 → 既読
・ 「二の悲劇」 法月 綸太郎 → 未読
・ 「人形はこたつで推理する」 我孫子 武丸 → 未読
・ 「長い家の殺人」 歌野 晶午 → 未読
・ 「星降り山荘の殺人」 倉知 淳 → 未読
・ 「13人目の探偵士」 山口 正也 → 既読
・ 「双頭の悪魔」 有栖川 有栖 → 未読

つーか、ほとんど読んでないじゃん。
#amazonで一挙に発注するか?

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2007年8月28日 (火)

空を見上げる古い歌を口ずさむ - 小路 幸也

これも、SFJapanを読んでて面白いのを書いている人がいるなぁと思って、他にどんなの書いてるのか?と思ったら...。

そうとう前に第29回メフィスト賞を受賞してたんですねぇ。完全にノーマークでした。前後の第28回のやつも第30回のも読んでたのに何でだろう。

多分、新書では出さずにハードカバーで出してたから目に止まらなかったんだろうなぁ。

で、読んでみました。

う~ん。SFJapanに連載されている「蘆野原偲郷」はすごい面白かったんだけど、これは...。

ある日突然、人の顔がのっぺらぼうに見えるようになったのは何故か?見たいな感じで始まるのですが、結局最後まで、謎解きをするんじゃなくて、設定を語っているだけに読めるんですよね。で、その設定がどう面白いのかが分からなかったんです。

なるほど、新書では出さないわけだ。ハードカバーにして文芸書っぽくしたのが良かったんですね。

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恋時雨 - 蘇部 健一

タイムマシン物です。

蘇部さんのタイムマシン物は結構好きです。その中でも、結構評判が高い(と、たしかどこかのあとがきで作者が言ってた)やつです。でも、"YA! ENTERTAINMENT"と言う何かマイナーなシリーズのうちの一つだったので、本屋で全く見かけなかった。なので、紀伊国屋BookWebでゲット。

で、面白かったです。タイムマシン物と分かってて読んでたので、面白さ半減かなぁと思っていたのですが、そうでもなく。想像を上回ってくれました。それに、所々、蘇部さんっぽい、おバカなタッチがちらほらと。単にいい話だけでは終わらない。そのおバカな部分が作品の雰囲気をぶち壊していると言う人もいるかも知れないが、そこがイインデスヨ。まぁ、他の作品に比べたら本作は抑え目ですけどね。

なので、この作品で、蘇部さんのファンになって別の作品を読むとショックがでかいんだろうなぁ。

しかし、この"YA! ENTERTAINMENT"ってシリーズは何をターゲットにしてるのかよく分からない。Webサイトによると、ヤング・アダルト向けってなってるんだが、本の装丁は小中学向けなんだよなぁ。

若者の活字離れが進んでるのかなぁ。

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2007年8月27日 (月)

ある日、爆弾がおちてきて - 古橋秀之

お盆の帰省途中に本屋によったら、徳間書店のムックの"SF-Japan"の新刊号と前号が売ってて、そう言えば前号を見かけたとき乱丁だったから買わずにいて、そのまま忘れてたんだよなぁと、2冊あわせて買っちゃってました。荷物重くなるのにね。

で、このムックって基本的に僕のコレクターズアイテムと化してて、買ったはいいが読まない事がほとんど。でも、帰省中で暇な時間があったので、パラパラと読んでたんですね。そこで面白く読めたやつがあったのですが、それが、古橋秀之さんの"百万光年のちょっと先"って言うSFショートショート。

この人のをもっと読んでみたいぞと、調べてみると、ライトノベル作家さんなんですね。とりあえず、一冊買ってみようとセレクトしたのが本作。これも短編集なので同じテイストかなぁと。

で、基本はSFでしたね。ライトノベルの殻に覆われた。そのライトノベルっぽい部分が読んでてこっぱずかしくはなってくるのですが。なかなかいいんじゃないでしょうか。そうそう、こういう小ネタっぽいのをたくさん読むのが僕は好きなんですよ。この作者頑張れば、小型星新一になれるんじゃないでしょうか。

しかし、このタイトルを見て、火浦 功を連想するのは僕だけだろうか...。

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2007年8月25日 (土)

子供達は夜を遊ぶ(上)(下) - 辻村 深月

途中までミステリっぽい仕立てで、途中で犯人視点が出てきて読者には犯人が分かっちゃって、でも作中人物はそれが分かってないわけで。なんかもどかしい感じ。

でも、まぁ、この作者の場合、人間関係のちょっとどろどろした所を書くのが本領(?)なわけで。謎解きに関してはまぁいいのかな。

と思っていたら、後半にかけていろいろ事実が発覚。

なかなか悲しい感じですね。

気になったことは、思い込みで解決せずに、ちゃんと確認しよう。

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2007年8月13日 (月)

栄光のカーク艦長[上][下] - ウィリアム・シャトナー

このシリーズ、ようやく読み終わりました。長かった。

カーク艦長役だったウィリアム・シャトナー原作の五部作の完結編です。本作は本五部作の謎を解くに際して、昔のテレビシリーズでやってたカーク艦長のエピソードを盛り込んだりして、ファンサービスしまくりな感じでした。

おりしも、僕の場合、スタートレックのボックスやら、BS2で放送が始まったスタートレックのデジタルリマスター版を見てたりしてて、その中に本作に関連するエピソードがあったりして。かなり、グッドタイミングで読んだなぁと言う感じ。

それぞれのキャラや、艦にも見せ場があって、それなりに大団円になって、映画っぽい作りだなぁと思いました。

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2007年8月12日 (日)

ソロモンの犬 - 道尾 秀介

サイン本を購入しました。サイン本買ったのは初めてです。

で、この本を買ったのは帰省途上。空港に行くバスに乗る前に本屋に寄ったのが運のつき。あ、サイン本あるよ。って事で勢いで買ってしまいました。後、実は他にも二冊ばかし。これから出発するのに荷物増やしてどうするよって感じでした。

で、本書は、青春小説っぽいミステリ。青春ぽいってせいなのか、これまでの作品に比べたら、トリックはおとなしめな感じです。なので、少々物足りない気はするのですが、これはこれでいいような気もします。

さわやかに読める一冊ですね。それぞれのキャラも立ってるし。読みやすいので、さくっと読み終えてしまいました。

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2007年8月 8日 (水)

トリプルプレイ助悪郎 - 西尾維新

西尾維新さんのJDCトリビュート第二弾です。

で、内容はというと。

正直、JDC(日本探偵倶楽部(清涼院流水がシリーズ化していた作品中の探偵集団))の設定はほとんど活かされていませんね。JDCじゃなくても全然問題なく成立する。

だがしかし、なるほど。良くも悪くも、流水大説を書いてみましたって感じなんですねこれが。

そうか、作品の設定じゃなくて、作風の設定を取り込んだか。

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2007年8月 7日 (火)

銀河英雄伝説3 雌伏篇 - 田中 芳樹

買ってから読むまでにしばらく経ってしまった。まぁ、僕にしてはかなり早い方だけど。

本シリーズは隔月で再刊されているのですが、本屋で見かけた時に、「あれっ?もう出たんだ。隔月から毎月に変更したのかな?」と思ってしまった。そして、買ってから読むまでに一ヶ月以上放置されてたし。やばいやばい、もう少しで読み終わる前に次の巻出てしまうところでしたよ。

しかし、最初は隔月なんて遅すぎるペースと思ってたのですが、今となってはそうでもなく。時間が加速されている?

こうなったら、全巻買うしかないなぁ。

#と、本書の内容には全く触れず...

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2007年7月29日 (日)

敵は海賊・正義の眼 - 神林 長平

今回は、主人公達では無く、その宿敵のヨウメイが主人公ぽい感じでした。そして、「敵は海賊」のシリーズではなくてもストーリとして成立できるネタだなぁと。

「敵は海賊」を書こうと思って書いた話じゃなくて、別のところから持ってきたネタを舞台に当てはめたような。まぁ、それか、ヨウメイについて語ってみようと思ったらこうなっちゃったか。

しかし、このシリーズの新作が出るとは思っても見ませんでした。前作が出たのが(調べてみると)1997/7。そりゃ、前作までの内容やら登場人物やらは全然覚えてないわけです。

もう一度、最初から読み直したら、本作もシリーズモノとしてしっくりくるのかもしれない。

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2007年6月15日 (金)

死体検視医 - 上野 正彦

角川から出版されている三冊目は飛ばして四冊目を読んだ。死体シリーズ第四弾とあとがきにあった。

あれ、でも、角川文庫で4冊目に出版されてるやつなんだよな。別の出版社で最初の一冊出してるはずだから数が合わない?

で、よく見てみたら、三冊目は対談集だったのですね。なるほど。シリーズには入らないわけだ。

しかし、内容は、症例こそ違えど語ってることは同じですね。でも、下手なミステリよりは面白いんだけど。まぁ、僕の場合三冊を短期間で読んだので、同じことがくどく感じましたが、出版と同時にリアルタイムで読んでいたらそのくどさも感じなかったとは思う。

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2007年6月14日 (木)

死体は知っている - 上野 正彦

「死体は生きている」の続編。死体シリーズの三つ目。この前のが一つ目だと思ってたら、実は二つ目だった。一つ目は別の出版社からでてるやつの模様。

確か二つ目のやつのあとがきだったかなに、一つ目のやつが自分の仕事の集大成だったからこれ以上書く気はなかったとあったと思うのですが、結局どんどん書いてますねぇ。

でも、確かに、一つ目のやつだけで著者が語りたかったことは大体網羅されてるのかも。なにせ、本作と前作で同じこと書いてる部分もあるし、本作内だけでも同じこと何度か書いてるし。

よっぽど主張したいんですね。それか、王道パターンになったって事なのかなぁ。という訳で、斜め読みできる部分もありさくっと読めました。

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2007年6月13日 (水)

十月は二人三脚の消去法推理 - 霧舎 巧

いつもながらに、大小のトリックがいろいろと。すばらしいです。

でも、消去法推理?うん?いまいちよく分からなかったぞ。それに、途中まで事件があるんだか無いんだかよく分からない展開だったし。まぁ、でも、いいや。

後、火事の原因になったあのアイテムって、普通それじゃ火がつかないと思うんだけど。近い人用じゃなくて遠い人用のだったのかな?割合的には圧倒的に少ないはずだけど。まぁ、でも、いいか。

しかし、このシリーズはいつも、買うときにちょっと恥ずかしい。表紙の絵が。でも、内容も表紙のイメージにたがわないので、仕方ないんだけれど。

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2007年6月11日 (月)

人柱はミイラと出会う - 石持 浅海

妙な設定のミステリ小説。

日本古来の風習が現在まで続いていたら...、と言う設定の世界観。いや、石持さんは「水の迷宮」の時とか、現実にはないけどありそうな設定を考えて書くのがうまいなあと思っていたのですが、今回はエスカレートした?

「人柱」やら「黒衣」やら「お歯黒」やら、確かに納得できそうな(?)説明はあるのですが、これはもはやバカミスの域に達してしまったような。シュールな系統の。まぁ、でも計算してこうなってるんでしょう。だから、米国から日本に留学に来てると言う設定の人物の視点からの小説にして、読者の代弁者に仕立てたのでしょう。

でも、作りはしっかりしてるので面白かったです。アームチェアデテクティブ系好きだし。ま、最後の方は息切れ感がありましたが。

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2007年6月 7日 (木)

死体は生きている - 上野 正彦

まぁ、これは小説ではないですけれども。

監察医の上野さんが自分の体験をベースにして文書化した物。事例集+上野さんの想いって感じです。

要は不審な死を遂げたものは司法解剖されるのですけれども、その死体をみれば死因とか死亡時刻とかだいたい分かっちゃうよと。偽装しようとしても無駄だよと。死因を明らかにする事で、亡くなった人の人権を守るよと。

現実の監察医の手にかかれば、世のミステリ小説の大半は簡単に解決されちゃうんだろうなぁ、と思った。まぁ、だからこそ、ミステリ小説では、警察が介入できない状況を作ったり、特殊な設定をしたりしてるのでしょう。

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2007年6月 5日 (火)

猫語の教科書 - ポール ギャリコ

猫がいかにして、人間の家を乗っ取るかが書かれたドキュメント。
小説なのかな?それとも猫の生態解説書なのかな?その中間くらいです。

ホントかどうかは分かりませんが、いかに猫が人間を下に見てるかとか、どのように人間を調教するかとか、猫がホントは何を考えてるかが書かれてます。

そういえば、うちの実家の猫も同じような行動してたなぁと。あれはそういうことだったのかぁ。勉強になりました。

まぁ、でも、本書で書かれてる猫が人間に言うことを聞かせるための最強の鳴き方はうちの猫はやってた記憶は無いです。この本読んでなかったからだね。うんうん。

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2007年6月 1日 (金)

ルナティカン - 神林 長平

超久しぶりに神林長平。

本作は神林のわりにバリバリのSFではなくて、そんなにハードな設定は出てきませんでした。

でも、まぁ、月の大企業の思惑の元でアンドロイドに育てられている少年に真実を伝える話なので、それなりに内容は重い傾向にあります。後は、月社会での格差による確執やら、ちょっと複雑な人間関係やらが描かれます。

全体的には何が正解とか何が悪いかとはあまりはっきりせず、事実が淡々と語られてる感じ。

というのも、大企業のコマとして育てられている少年が嫌なやつだってところに起因するのかな。感情移入できないし。

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2007年5月25日 (金)

浦島太郎の真相 恐ろしい八つの昔話 - 鯨 統一郎

真相ってそんなに大げさでもないし、恐ろしいわけでもない。まぁ、鯨 統一郎ですから。「邪馬台国はどこですか?」のシリーズかなと思ってたら違ってたと言う。

本書は著者の言葉にもあるように、ミステリ部分と御伽噺部分と懐かしい話部分の三つに分かれていてそれぞれが全然つながってない構成です。

ミステリ部分と御伽噺部分は御伽噺の真相がミステリ部分の真相を想像させると言うことで、まぁつながりはあるとは思うのですが、問題は懐かしい部分。

この懐かしい部分が本書の実に半分を占めるのですが、昔の映画やらテレビ番組やらスポーツやら音楽やらラジオ番組やらを語ってるだけで本当に内容と全然関係ない。そして、その懐かしいって言うのが著者の基準だから、僕にはあまり分からない。

R35の世代だと楽しめるのかも。

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2007年5月24日 (木)

片眼の猿 - 道尾 秀介

帯に「著者の企みを100パーセント見抜くのは不可能」とか書いちゃってあるような小説。

僕はもうすっかり騙されちゃいました。著者の企みの100パーセントにひっかかっちゃってます。

そうそう、こういうのが読みたかったんですよ。軽妙なテンポでストーリーが進み、大小様々な謎がちりばめられ、思ってもみなかった事実があり。そして、それらを確認するためにもう一度読みたくなると。少し前の伊坂幸太郎(陽気なギャング?)からテーマ性を若干引いてエンターテインメント性を若干増やした感じ。

ちなみに、初出はケータイ新潮文庫。月105¥で、ケータイでいろいろな小説が読めるサービス(昔、毎日更新される星新一のショートショートを読むために利用してた。でも、一周しちゃって登録解除した)。こんな面白いのやってるんだったらちゃんと宣伝しとけって。でも、毎日少しずつ読むのには耐えられなかっただろうなぁ。はやく続きを読ませろって思って。

しかし、最初の一章節を読んだ時は怪奇物かと思いました...。

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2007年5月18日 (金)

暗黒皇帝カーク[上][下] - ウィリアム・シャトナー

7/7日からBS2でスタートレックの放送が開始されることだし、スタートレックのリハビリと言う事で相当昔に買ってたやつを読んだ。

スタートレックのカーク艦長役の人が原作の5部作のうちの4作目。3作目を読んだのいつだったかなぁ...。5年ごしかぁ。そりゃ話を全く覚えてるわけが無い。

本5部作はもう、ファンのためのお祭りのようなシリーズです。なにせ、オリジナルシリーズとネクストジェネレーションとディープスペースナインとヴォイジャーのそれぞれのキャラが出てきますから。それに、鏡像世界(パラレルワールドみたいなもの)もあるってことで、さらに倍。

絶対映像化が不可能だな。予算と役者集め的に。

ちなみに、本作は最終作に向けてのつなぎで、舞台と登場人物を整え、いろいろな謎も明らかにし、さぁ最終決戦がはじめようか、って感じ。

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2007年5月13日 (日)

カオスコープ - 山田 正紀

カオスです。

とある理由により、精神状態や記憶状態が不安定な主人公の視点で描かれてます。真実と虚実が入り混じってるので、理解するのに一苦労。結果が分かった上でもう一度読まないと全部理解できないと思います。

これにインスパイアされたとある映画の方がだいぶ分かり易かったなぁ。あとがきにあるように「映画ではふつうにできることがなかなか小説ではむずかしい」ってのが理解できました。

まぁ、でもそれは、元SF作家として全ての現象を文章で論理的に説明しようとしている所に起因していると思います。ある程度あいまいにして読者にゆだねてもいいと思うんですけどね。

しかし、結局最後の老人の正体は分からなかった。誰だ?もう一度読むと分かるのか?

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2007年5月10日 (木)

六とん3 - 蘇部 健一

トホホなミステリです。なんつうか、もう、くだらない。くだらなすぎる。でも、読んでしまう。まぁ、短編集だから読みやすいってのもあるのですが。

とは言っても、トホホなやつばかりだけじゃなくて、普通に心温まる話(油断は禁物だが)も入ってるんだよなぁ。

トホホなやつは昔のに比べて本当にどうでも良い感じになってますが、心温まるほうはそれなりのクオリティを保っている気がします。いや、トホホのがあまりにトホホすぎて、それ以外のが相対的に良く見えるだけか?

しかし、心温まるほうの時間SF系はいいですねぇ。この系統のみで短編集出さないものか。

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2007年5月 9日 (水)

雷の季節の終わりに - 恒川 光太郎

日本ホラー大賞受賞後の作。第二十回山本周五郎賞の候補作(あ、伊坂光太郎の「フィッシュストーリー」も候補になってる)になってます。

ホラー大賞を受賞した時の「夜市」に対しては、過去の僕のブログ見るとあまりいい評価してなかったみたい。でも、心には残っていたんでしょうねぇ。こうやって、作者買いしてますから。

まぁ、出版されたのはしばらく前で今更ながら読んだのですがね。でも、出版された直後に買ってはいたのです。買ってから一年以内に読んでいるから僕的に早い部類?

今回はなかなか良かったです。幻想的な設定に、ちょこっと複雑なストーリー構成。そのストーリー構成が、情景描写に一役買ってます。主張しすぎない情景描写としての伏線。設定と構成の相乗効果によるカタルシス。

「もう一回読んで確認してみたくなる」感じ。

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2007年5月 3日 (木)

銀河英雄伝説2 野望篇 - 田中 芳樹

火曜に買って、積んでる小説そっちのけでこっち。

前巻では帝国と同盟の戦いを描いてましたが、今回は双方の内乱の話。お互いに内にも外にも敵が多いです。

しかし、昔読んだ時は、帝国と同盟の描写が面白くてその中間に位置する商業国家のフェザーンの部分に関しては全然興味がありませんでした。でも、最近読んでみるとその部分も面白い。当時はキャラ物としてしか読んでなかったって事ですね。僕も成長したなぁ。

さて二巻目まで読み終わってストーリ的にも一区切りついた事だし、そろそろ実家から残りを取り寄せるかな。次の区切りの5巻までは隔月発刊なので半年。そんなに待てません。

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2007年4月28日 (土)

ノーカット版 密閉教室 - 法月 綸太郎

法月綸太郎のデビュー作、の編集なし版。最初に出版されたのは本稿を減筆訂正されたもの。

しかし、本作の経緯がすごいです。まえがきに書いてあるのですが、
1.550枚(ただし解決編無し)書いて江戸川乱歩賞に応募。
2.二次選考に残る。
3.150枚の解決編を書く。700枚に。
4.全体を500枚に減らして出版。
5.3.のやつをノーカット版として出版。

紆余曲折してますねぇ。

で、内容ですが、確かに無修正のデビュー作だけあって、文章が青い。青臭い。読んでてちょっと恥ずかしくなるところもあったかも。

初出版でどのように修正されているか、読みたくなってきました。

後、最後の節の意味がよく分かりませんでした。ネットで調べたらいろいろ解説されているのですが、しっくりこない。

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2007年4月21日 (土)

名探偵はどこにいる - 霧舎 巧

最近、霧舎さん小説出してないなぁ。本作(2006年3月刊)がいまだに最新作みたい。
まぁ、買って一年以上たってから読む僕も僕ですが。

本作は、過去の事件とそれに関連する現在の事件を解いていく話。どちらの事件にしても、探偵役が事件に巻き込まれるわけではなくて、起きた事件を後から解決するアームチェアデテクティブな感じ。

大小様々な謎がちりばめられ、徐々に少しずつ解決していくので、読んでいる道中メリハリができて飽きさせない。まぁ、そんなに長い小説ではないので、飽きる前に読みきっちゃうってのもあるかもしれませんが。

で、最後に全ての謎がとけて、かなり切なくなる感じ。ほろっときた。霧舎さん本格ミステリやめて普通の小説書いてもいいんじゃない?

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フィッシュストーリー - 伊坂 幸太郎

中編集。読み終わったのは昨晩。
#しかし、短編と中編と長編の境目ってどれくらいなんだろう?頁数で決まってるのかな?

本作は、これまでの伊坂さんの小説でサイドキャラだった人が主役になってたり、話の中でちょろっと話題にあがってたりする。でもなぁ、伊坂さんのを連読してからしば~らくして、本作を読んだので、あまり登場人物のことは憶えていなかったなぁ。

話は、4本入っているのですが、ちょっとトリッキーな話と、普通のミステリっぽい話と、ありえなさそうな話と、ちょっといい話と。

最初の二本はそれほど面白くなかったのですが、残り二本は伊坂節ノリノリという感じでなかなか楽しかった。やっぱり、会話がちょっと変で楽しいのがいいなぁ。

ちなみに、これでは直木賞は取れないな。

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2007年4月17日 (火)

天帝のはしたなき果実 - 古野まほろ

ようやく読み終わった。足掛け三ヶ月(まぁ、間に何冊か別のを読んでるんですが)。だって、外国語のルビの振りかたやら装飾過剰っぽい文章がかなり読みづらかったから。しかも、なかなか事件解決に向けて動き出さないし。

ようやく後半になって、唐突に謎解き編が始まったあたりから面白くなりだしました。正直、後ろ半分だけ読めばよかったかもって感じ。にしても、謎解きがすごいわけではなかったですけどね。

なんていうか、設定部分を語るために前置きしすぎだよ。

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2007年4月11日 (水)

ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ! - 深水 黎一郎

すいません。タイトルの意味が全然分かりません。
ultimate trick を何語かで言うとこうなる?と今思った。
調べてみた。イタリア語らしい。

それはさておき、副題の「犯人はあなただ!」にある通り、読者を犯人に仕立て上げるミステリ小説です。どんなトリックなんだろう?とドキドキして読み始めたのですが、正直関係ない話がつらつらと連なっているような感じでした。超能力の話やら、保険の話やら、昔話やら。まぁ、それぞれの話がそれなりに面白いので良いのですが...。

で、最後まで読み進めて、トリックがどうだったかというと...、

ふぅ~ん。って感じでした。アイディアとしては認めますが、これで読者である僕を犯人にするには詰めがあまい。でもまぁ、著者が望む形での作品化は無理だろうからなぁ。そこは意をくむしかないか。

ときに、本作で触れられている、本作以外の犯人が読者の小説って何だったかなぁ?読んだ事がある気はするのですが。

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2007年4月 7日 (土)

ラギッド・ガール - 廃園の天使 II - 飛 浩隆

前作は長編でしたが、本作は中編集。前作の裏話的な部分が語られます。

前作では仮想世界の中だけの話だったのですが、本作では、科学技術がどのように発展してきたかとか、仮想世界がどうしてできたかとか、仮想世界をどうやって現実の世界の人に体験させるかとか、どうして現実世界と仮想世界が途切れたかとか。

特に技術的設定の部分が興味深い。なんか本当に未来の科学技術ってこのような方向に進むんじゃないかと思ってしまう。

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2007年3月29日 (木)

グラン・ヴァカンス - 廃園の天使 I - 飛 浩隆

いやぁ、通勤距離が長いと読書が進みます。

本書は、仮想空間上のAI達を主人公にしたSF小説。仮想空間を消し去ろうとする何者かと戦う話で、ギミックとか設定はサイバーな感じなのですが、その内容は感情や情景がドロドロした感じ。むしろホラーっぽかったです。

でも、やっぱりそのSF的なギミックの使い方がうまくて、説得力はある。
仮想空間上でAIの感覚が鮮鋭になる場面があるのですが、その理由に納得。

さぁ、さっそく続編を読もう。

しかし、この小説の奥付、印刷が2002年9月でしたよ。そして初版本。どれだけ放置してたんだってね。最近こんなのばっかりです。新書やハードカバーで買った小説が気づくと文庫化されてる。あぁ、3年放置してたんだなぁ...と。

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2007年3月26日 (月)

雨の恐竜 - 山田 正紀

最近の山田正紀にはめずらしく、ライト系のミステリ。最近とかではなくライト系なのがそもそも珍しいかも。

恐竜をモチーフにしたファンタジー系なのですが、意外と良いかも。昔の作品の「妖鳥」とか「螺旋」系の一見異常な世界観なのですがそれを現実的に解決していくってやつを誰にでも気軽に読めるようにしたって感じです。それにライトな感じにしただけあって文体も変わり、最近ほかに出してる作品にあるような回りくどさがなくなってるような。

さわやかでいいですよ。

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2007年2月26日 (月)

銀河英雄伝説1 黎明篇 - 田中 芳樹

もう何度読んだ事か。なのに、本屋で見かけて衝動買いしてしまいました。出版社が徳間書店→東京創元社に変わって再刊されてたので、これを機にと思い。まぁ、実家に帰れば新書が全巻そろってるんですけれど...。

いや、何度読んでも面白いです。もう、作品の面白さだけじゃなく、高校生当時のノスタルジーにも浸れる。

この作品は、僕が高校生時代に図書室で「オズの魔法使い」を読んでいるときに、「そんなもの読んでないでこれを読め。」「最初の歴史的背景説明が退屈だけどそれを過ぎると面白くなるから」と強引に薦められ一気にはまった。退屈だと言われていた背景説明にしてからも面白かったし。

このシリーズを読むために、わざわざ図書室で予約をしたのに、待ちきれなくなって本屋で買っちゃって予約キャンセルしたりもしたし。

あ、やべっ。後半のストーリー思い出して泣けてきた...。

しかし、このシリーズが再刊されるのはいいのですが、なんで隔月?全部で14冊あるから、全部出るのに二年以上?はっきり言ってこの戦略間違ってる気が。面白いと思った人は待ちきれなくて徳間版買っちゃうだろうし、そこそこかなぁと思った人は二ヶ月も経つと忘れちゃうだろうし。多分僕も、全部は買わずに途中で実家から取り寄せちゃうと思う。

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2007年1月10日 (水)

2012 009 conclusion GOD's WAR サイボーグ009 完結編 I first - 石ノ森 章太郎

著者は小野寺丈。石ノ森章太郎の息子だそうです。

サイボーグ009の最終章は何度か描きかけられましたが、結局その構想がまとまらずその度に中断していました。そして、完結しないうちに亡き人に...。

そして、ようやく、完結編が小説で出てました。病床で書き綴ったアイディアメモを基に小説化されたものです。原作ファンとしては買わざるをえません。

正直、文章はうまいとは思えませんが、原作が好きな人には十分でしょう。想像力で十分補えます。画と情景がリアルに想像できます。これは、著者と読者の共同作業で完成される作品ですね。

second、thirdでどうなるか楽しみです。

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2007年1月 7日 (日)

零崎軋識の人間ノック - 西尾 維新

本編の戯言シリーズの過去の話なのですが、いかんせん本編の内容を良く覚えてません。登場人物がオーバーラップしているはずなのですが、誰がいつどこで出てたのかとか本作で始めて登場したのは誰かとか全く不明。

本作中で、"策士"の人が出てきて今回の事件を操ってるのですが、効果がでるのは2年後とか3年後との事。で、その効果が本編で語られているはず(?)なのですが、もう覚えてないよ。誰か解説してください。

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2006年12月29日 (金)

モノレールねこ - 加納 朋子

短編集です。作者買い。

今回の短編集はあまりミステリっぽくないですね。普通にいい話が並べられている。時々ちょこっとほろっとする。

ミステリっぽくはないですが、それぞれの話にちょこっとひとひねりがあり、スパイス的な感じ。まぁでもこの作品がものすごいって推すわけではありません。加納さんが好きならいいかなってレベル。

うん。僕は好きなのでいいのです。

でも、今回は本当に登場人物も舞台も全然関係ない短編集だったので、ちょっと物足りない感じ。やっぱ短編を連作としてまとめるなんらかの話が欲しいなぁ。

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2006年12月28日 (木)

夏季限定トロピカルパフェ事件 - 米澤 穂信

前作の春季限定の方を読み終わったので、さっそく本作。

安定して読めますね。前作でキャラを固めているだけあって、本作では内容重視で読めた気がします。しかし、コレ読んでるとものすごくスイーツが食べたくなる。なにせ、登場人物がいっつも甘いもの食べてますから。

いや、しかし、最後あんなにしちゃって今後どうするんだろう?春-夏って続いてるから、もちろん秋-冬も出すんだよなぁ。

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2006年12月25日 (月)

春季限定いちごタルト事件 - 米澤 穂信

これの続編の「夏季限定トロピカルパフェ事件」が このミス にランクインしていたので、本作から。作者は全然知らなかったのですが、文庫の表紙をみて目には止まっていたのです。なのでいい機会だと思って。

で、本作は全然本格ミステリ風ではない。人死なないし。日常生活に起きた謎をちょこちょこと解いていく短編集です。

と、ここまで書くと、僕の好きな加納朋子さんと同系列っぽいのですが、全然違います。加納さんのはホントにほのぼのして常識人が出てきている感じなのですが...

こっちはなんていうかライトノベル風?解説もライトノベルの関係者みたいだし。キャラのテンションが微妙にずれた感じで高いです。西尾維新さんの戯言シリーズに通じるものがあります。

想像とは全然違いましたが、まぁそれはそれで面白かったと言う事で。

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2006年12月20日 (水)

シャドウ - 道尾 秀介

2007年版のこのミステリがすごいの国内3位作品。

道尾さんのは他の作品も確かランクインしてて、本格ミステリ・ベスト10の方にもランクインしてたのでよっぽどすごいんだろうと、衝動読み。

う~ん。普通なような。確かにうまく書けてるんだけれど、若干物足りないような。途中どんどん人の精神状態が壊れていっているのがちょっと怖くてこの先どうなるんだろう?何が真実なんだろう?とドキドキでしたが、けっこうスマートにまとまっちゃっていました。

期待しすぎたかなぁ。もうちょっとホラーよりだともっと面白かったと思う。

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2006年12月17日 (日)

新・餓狼伝 巻ノ一 秘伝菊式編 - 夢枕 獏

"新"なんですが、話は普通に13巻の続きです。

なんで仕切りなおしてるんだろう?特にストーリーの切れ目って分けでもないのに。最初店頭で見たときは、前の「餓狼伝」の話がいつのまにか終わっちゃったのかと思ったですよ。

でも、最近確かに長く続いた漫画とかで、途中から一巻からナンバリングし直すのって多い気がします。立ち読みとかしたときに、コレ面白そうとか思って、単行本見たいなと思ったときに、いきなり14巻とかたくさん出てるとさすがに買う気にはなれなくって...。ってのがあるので、それの対策でしょうけれど。

でも、さすがにこれは話の途中からだからなぁ...。

まぁ、僕的には最初から読んでるからいいのだけれど(昔の話は全然覚えてませんが...)。

で、内容は相変わらずオトコとオトコの戦い炸裂です。よくもまぁ、こんなにたくさんのパターンで闘うシーンを書けるものだと。後、作中の「カイザー武藤」って馬場さんがモチーフなのですね。最初名前からてっきりそのまま武藤敬司かと思ってしまいました。

いやぁ、馬場さんって結構神格化されてますねぇ。本人をみるよりも本人をモチーフとした小説を読むほうがかなりすごそうにみえる。

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2006年12月14日 (木)

アルスラーン戦記12 暗黒神殿 - 田中 芳樹

第一部が7巻だったので、第二部は14巻までで終わるかなぁと思っていましたが、なんか終わらなさそうな感じです。なにせ、「蛇王遅刻」ですから。

十六翼将がそろうのも次巻だそうです。そろった後はどんどん人が死んでいくんだろうなぁ。先を読むのが楽しみなような怖いような。

後、さくしゃの言葉でおもったのですが、毎年新刊を出している事に対する「まずいな」の弁。おいっ。まずくなんかないぞ。もっとハイペースで出せ。そろそろ自分の寿命と相談して、作品を完結させる計画を練っとかないとダメだぞ。

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2006年12月 9日 (土)

魔王 - 伊坂 幸太郎

伊坂作品中では異色作のように感じました。

いつもなら、作品中にちりばめられた伏線を分かりやすく回収して行くのですが、今回は読者の想像で補ってくれって言う部分が多かった気がします。

でも、まぁ、登場人物のキャラの立ち具合はいつもどおりかな。僕は、ときおり出てくる、ですます調のキャラのしゃべりが結構好き。なんていうかうまく言えないんだけど、丁寧にしゃべっているっていう分けではなくて、諭すようにしゃべっているって言うのが良い。

しかし、本作を読んだので、出版されている伊坂作品は全部読んじゃいました。早く次の出ないかなぁと思っていたら、今日本屋で「このミス」を見てたら、1月に新作が出版されるって書いてあった。わ~い。

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2006年12月 1日 (金)

新・魔獣狩り10 空海編 - 夢枕 獏

実は読んだのはちょっと前。記録しとくの忘れてました。

このシリーズ、てっきり10巻で終わると思ってた。きりが良いし。それになんとなく終わりそうな副題だったし。でも、まだまだ続きますね。でも、作者もあとがきを読むとめどはたってそうなので良かったです。完結する前に死なれると困りますから。

獏さんの文章はもうほとんど完成の域にあって、安心して読めます。まぁ、毎巻、同じような人物描写をしているってのはあるってパターン入ってるんですが、それがまた心地よい。

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2006年11月19日 (日)

砂漠 - 伊坂 幸太郎

やっぱりいいですねぇ。生き生きとした登場人物と、無駄の無いストーリー構成。

学生青春物で、ほのぼのと展開するのかなぁと思っていたら、結構ショッキングな展開になったりして。でも、なんかいいですねぇ。

自分の学生時代を振り返ると、なんだかもう不毛すぎる。何をするってわけでもなく、ただただ漫然と。心が豊かになるような事は全然やってなかったな。まぁ、きちんと講義にはでてましたが。

閑話休題。

そしてやっぱりトリックには騙されました。まぁ、トリックが目的の小説ではなくてスパイス程度に効いている所がまたいいですね。

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2006年10月24日 (火)

チルドレン - 伊坂 幸太郎

立て続けに伊坂作品。

これもいいですね。盲目の青年、永瀬君のさわやかな切れ者っぷり。あと、その友人の陣内君の傍若無人っぷり。彼らの会話を聞いているとかなりほのぼのしてきます。

連作の短編集なのですが、僕としては最後の話がいいですね。まぁ、話のトリック自体はすごいって訳ではないのですが、最後の話としての締めくくり方が好きです。

刊行されている伊坂作品で未読はあと二作。読みきってしまうのが惜しい。早く新作出してくれないかなぁ。それとも、読むペースを落とすか。

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2006年10月21日 (土)

グラスホッパー - 伊坂 幸太郎

三人の主人公の話が一つに収束していく様はちょっと強引かな?と思いましたが、伊坂さんの力量が発揮されている作品ではないでしょうか。

無駄なものが無いと言うか、本筋とあまり関係ないところの伏線が忘れていた頃に解決されるのが心地よい。

僕の個人的伊坂作品ランキングで五本の指に入ったかな。

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2006年10月14日 (土)

顔のない敵 - 石持 浅海

対人地雷をテーマにしたミステリ短編集。

地雷除去NGOの面々の話なのですが、時系列が結構入れ替わってます。
事件がえがかれ、前日譚があり、後日譚がありと。
なので、ここに出てるあの人ああなっちゃうんだよなと、結構感慨深くなってきます。

出てくる地雷は普通の地雷と、最新型の地雷と、仮想的な地雷と、よくいろいろ話を膨らませられるよな、すごい勉強してるなと感心。

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2006年10月 9日 (月)

ポケットは犯罪のために 武蔵野クライムストーリー - 浅暮 三文

ふと本屋で気になったもので。短編集ですが、話の合間に別のストーリーが挿入されていて一本筋の通った形式になっているタイプ。

こういうの好きなのですが...。なにせ中の短編がイマイチ。なんだかよく分からない話が多かったです。作風なのかもしれませんが。話をズバっと解決させてくれって感じです。

後、解説はちゃんと最後に読もうと思った。僕は結構あとがきとか解説とかに最初に目を通しちゃうのですが、失敗しました...。解説を含めて一つの話でした。しかも、本作者のを読むのは初めてだったので解説部分を素直に信じてしまっていた...。

あ、もしかしたら短編のイマイチさもわざとなのかなぁ。

これは内容とは関係ないですが、読んでて蘇部健一に近いものを感じました。

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ラッシュ ライフ - 伊坂 幸太郎

すごい久しぶりに小説を読み終えた。

転居してから通勤時間が徒歩12分+電車10分+徒歩8分なので、電車10分だと読める時間が中途半端すぎるので読んでなかった。歩きながら小説読めるようにならないかなぁ。

と、さておき、本作は群像劇って言うんですか。複数の登場人物のそれぞれのストーリが展開していて、それぞれがあちこちで接点を持っていると言う。

それに、小説である事を活かした接点の設け方がなされています。映像でみたら一目瞭然なのだけど文章だから気付かないっていう。ある意味叙述トリックっぽいですね。それに各ストーリの時間軸もずらされているので、各接点が絶妙に交じり合ってます。

確実に再読したい作品。でも、時間ないので誰か映画化かドラマ化してください。そしたら見ます。

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2006年8月18日 (金)

終末のフール - 伊坂 幸太郎

最近、伊坂さんばっかり読んでます。

三年後に隕石が地球に衝突して地球が滅びるっていう設定。でも、ハリウッド映画でよくあるように隕石の衝突回避のため人類が一致団結して...とか言う話じゃなくて、終末を受け止めた人々の日常生活を描いてます。

悲壮感は全然漂ってないんだけど、泣けてくる話です。いや、泣かないけど。涙腺詰まり気味なので。

こんな終末だったら迎えてもいいかなと思えてきてしまいます。

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2006年8月13日 (日)

オーデュボンの祈り - 伊坂 幸太郎

帰省中の新幹線の中で読了。

この小説を読んで思ったのが、とある会社のキャッチコピー。すごいぴったり。そのコピーをここで書くとネタばれになってしまうので、書きませんが。その会社でこの小説売ればいいのに。

小説の内容はかなり現実離れしてます。100年の間、外と交流を絶った島が舞台で、登場人物も予知能力を持っていてしゃべる案山子やら、嘘しか言わない元画家やら、人を殺すことを容認された男やら。

そして、その島の言い伝えが、「その島には欠けているものがあって、外から来た人がその欠けているものを持ってくる」と言ったようなもの。で、その欠けていたものが何かって言うのが、とある会社のキャッチコピーにぴったりと。

しかし、相変わらず(と言っても初期の作品ですが)、作中にちりばめられたピースが最後に一つにまとまっていく様が爽快です。

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2006年7月31日 (月)

少女は踊る暗い腹の中踊る

第34回メフィスト賞受賞作品。キャッチコピーが「凄惨だけど、爽やかです」

って、人を殺しまくってるのにそのキャッチはないよなぁ。にしても、ホントに登場人物がみんな考えなしで、ストーリーもご都合主義な感じで、なんかの駆け引きがあるわけでもなく。普通、あれだけやったら、速攻で警察に捕まるって。

でも、登場人物が悩まない分、サクッと読めはしました。それが、爽やかって事なのか???

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2006年7月30日 (日)

消えた探偵 - 秋月 涼介

設定はすごくいいんですけどねぇ。

精神患者を集めた(所長の趣味で)診療所で事件が起きた。なので、登場人物がみんなはじけてるんですよ。それぞれなんらかの精神的な問題をかかえてて、それぞれの症状に合ったあだ名がついてて。キャラはそこそこ立ってますね。

そして、それぞれのキャラの性質が事件の成立にいろいろ絡んでくるんですが、全部が全部生かしきれてないところがとても残念です。解離性同一性障害の人とか用意していろいろな人格を設定しているのですが、話に全然関係ない人格もいたりして。

でも、最大の問題は、キャラの立ち具合に比べてストーリーが大人しすぎる点だと思う。読み終わった直後に、これだけ?って思っちゃいましたから。後々振り返ってみるとそこそこよく出来ている気はしてきたのですが...。

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2006年7月 9日 (日)

嫌われ松子の一生 - 山田 宗樹

嫌われ松子の一生 原作読んでみました。

ストーリは映画とほぼ一緒です。多少のディティールの違いはありますが、といいますか映画の方がストーリーが分かりやすかった気がします。 確か、映画はダイジェストっぽいって言っていたと思いますが、あれは実はいかにうまく脚色されているかが良く分かった。適度に演出と設定を増やし、適度にディティールを端折り。

一番違っていたのは、話の終わり方かな。原作はちょっと悲しい感じの終わり方だった。原作の方がわびさびで、映画の方は絵画的で。 しかし、題名には嫌われ松子ってなってますが、あまり嫌われている感じはない気が...。

あぁ、また映画の方を見たくなってきちゃったよ。DVDが出たら買おう。

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2006年6月27日 (火)

重力ピエロ - 伊坂 幸太郎

ミステリっぽいのですが、基本的には兄弟とか家族が描かれている話です。血の繋がってない兄弟と、ガンに蝕まれ闘病生活を送っている父と。でも、お涙ちょうだい的な話ではなく、さわやかな話です。

後、遺伝子とかグラフィティアートとか原始人の壁画とか薀蓄系の話がストーリーに自然に織り込まれてるのがいいですね。どこまでが本当か分かりませんが。

今回読んでて共感できたのは「本当に深刻なことは陽気につたえるべきなんだよ」って言う事。人間って誰かが説教臭く言ったセリフって言うのは反発しちゃうものなのです。でも、誰かが日常生活の中で真理に近いことをぽろっと言うと素直に信じられる。

そういえば、"イン・ザ・プール"の映画版のコメンタリーでも似たようなこと言ってました。患者が直った原因を伊良部がテキトーそうにしゃべってるのに対して、「すごい重要なことを軽く言ってますね」って(コメントの正確な内容はうろ覚え雰囲気は合ってると思う)。

深刻に生きるよりも気軽に生きたほうがいろいろ得ですよ。

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2006年6月10日 (土)

町長選挙 - 奥田 英朗

今回は、あきらかに実在の人物がモデルとなっている話の二編を含む全四編。

実在の人物がモデルなのは、新しいパターンを作ろうとしたのか、そもそもこれまでにモデルがいた話はあったけれど僕が気付いていないだけなのか。

各話の間に若干のリンクもあり、看護婦のマユミさんの私生活も出てきてキャラも掘り下げられてきてて、シリーズ物としてこなれてきている感じです。

話の展開とかはマンネリと化しつつありますけどね。どれも似たようなパターンなので。でも、面白いのは間違いないので、王道となるように書き続けて欲しいです。

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2006年6月 7日 (水)

空中ブランコ - 奥田 英朗

"イン・ザ・プール"の続編。

相変わらず、ドクター伊良部大暴れです。本能のままにはしゃぎまわってます。確かに、こういう人を見ていると悩むのがバカらしくなるかもしれない。

現実には伊良部みたいな行動はできないよなー、と考えつつもうらやましく思ったりして。冷静に考えるとありえないキャラクターなのですが、こういう人もいるかも知れないと思ってきているあたり、僕はこのシリーズにハマってるなぁと。

そういえば、本作はドラマ化もされてたよなぁ。どんな感じだったんだろう?見れてれば良かった。

さぁ、次は最新刊の(と言ってもちょっと前だけど)"町長選挙"読もう。

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2006年6月 5日 (月)

水の迷宮 - 石持 浅海

水族館を舞台にしたミステリ。

オビというかカバーというかに、「胸を打つ感動と美しい謎。」とでっかく書いてあるのですが、そこまで煽る必要ないと思うのですが。

でも、感動しました。正直読んでる最中は、これがどう感動的な話に結びつくんだ?と疑問に思っていましたが。

本書の作者は水族館がかなり好きなんですね。水族館の水槽や展示方法の内容が結構リアルに描写されていたように思います。あれって、どこまでが作者が考えた物でどこからが実際にあるものなのだろうか。

本作中に出てくる水族館が現実にあったら是非行って見たいものです。

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2006年6月 4日 (日)

アヒルと鴨のコインロッカー - 伊坂 幸太郎

映画化されるそうです。

帯には作者の「映像化できないと思ってました」みたいな言葉が書いてあったのですが、読んでみて、いやこれホントに映画化できるの?無理じゃない?という感じ。

それはさておき、内容は、二年前の話と現在の話が交互に語られ、最後にそれぞれの話が結びつくんだろうけれど、どうなるんだろう?と期待を持たせるような感じです。

でも、ちょっと肌に合わなかった。それは、テーマがなんとなく重いから。悪意の人々とか出てくるし。読んでて気が重くなる部分も。もうちょっと明るい話にしようよ。

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2006年5月28日 (日)

イン・ザ・プール - 奥田 英朗

映画の方はDVDで見てました。バカな映画でした。原作は短編集でシリーズ物になっており、変な話をたくさん楽しめそう、と言うことで原作にも手を出してみました。

変な患者を変な精神科医が癒す話。
周りのことは気にせず自分の好きなように生きればいいんだー、とか思ってしまいます。

表題作を含む5編。そのうち3つが映画のストーリとして使われてます。
映画ではかなりアレンジされてたんですね。

まず、主人公の精神科医のキャラが違います。まぁ、原作通りのイメージで映画化したら受けないだろうなぁ。映像的にも、生理的にも。
ストーリーは原作の方が落ち着いてます。映画ではかなりハジケタ感じでした。原作のテイストを生かしつつ映像的に派手にしようとすると、ああなるんだと納得。

茨城に戻ったら、またDVD見よう。

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2006年5月27日 (土)

死神の精度 - 伊坂 幸太郎

短編集です。主人公は死神。
同著者の「陽気なギャング…」が面白かったので、別のも読んでみようと思いまして。

人が事故死とかする前に、死神がその人の身辺調査に来て、「可」か「見送り」を判定するって言う設定。「可」だとその人は死んじゃう。そして、大抵「可」にしちゃう。
死神は、別におどろおどろしいわけではなくて、ちょっと変わり者のの人間に見える程度。「DEATH NOTE」の死神とは全然違います。

本作は「日本推理作家協会賞短編部門」を受賞してます。というくらいなので、ミステリっぽいのですが、殺人事件が起こらない話が大多数です。とは言っても、人は死ぬんですけどね。なにせ死神ですから。

加納朋子さんと同系統のミステリの書き方ですね。すこし不思議な出来事があって最後に解決、みたいな。

いや、なかなか感動的で良い話です。

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2006年5月25日 (木)

翼とざして アリスの国の不思議 - 山田 正紀

「長編本格推理」って表紙に書いちゃ駄目じゃん。

本作は、サスペンス・スリラータッチで描かれていて、ある事がきっかけで本格推理の如く事象が解決していくというパターンの話なのですが...。

そういう展開ですよって、カバーの袖部分に書いてあります。これだけで、ネタの威力が半減ですよ。幻想的な世界観を醒めて見ることになってしまいます。ちょっと残念。

まぁ、これを差し置いても、最近の山田正紀は複線の引き方が目立ちすぎるんですよね。これが疑問点だぞとあからさまに強調して書いてあるんです。なので、解決した時の驚きが少ない。「えっ?そんな事書いてあったっけ?見落としてたよ。」とか「まさか、あの事が重要な鍵だったのね」って言うくらいが複線として良い様な気がするのですが。

山田正紀のこの手のミステリは「妖鳥」、「螺旋」の頃のが面白かったなぁ。

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2006年5月21日 (日)

陽気なギャングの日常と襲撃 - 伊坂幸太郎

続編です。こっちも一気に読んじゃいました。

本作は四章立てになっていて、第一章(前半)が雑誌に掲載された四話分を再構成したもので、各話では四人組のそれぞれが主人公。で、この部分が"日常"って感じ。残り三章(後半)が前半で撒いた複線を拾いつつ、"襲撃"な感じ。

前作で結構衝撃を受けたせいか、本作は面白くはありますが、そこまでは...ってな感じです。もうちょっと前半と後半のつながりをしっかりするとか、前半のザッピングの要素をもっと強めるとかすれば良かったのになぁ。

ちなみに、前作のネタばらしが入っているので、本作を読む前に必ず前作を読んで下さい。

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2006年5月17日 (水)

陽気なギャングが地球を回す - 伊坂幸太郎

先日、書店で本書を見かけ、今度映画やるなぁ(今は公開中)、鈴木京香出るよな、映画見てみたいなぁ、と手に取りました。

僕は、基本的に映画を見てから原作を読みます。なぜなら、原作の方が面白いことが圧倒的に多いから。

でも、本書をちらっとみると、
演説の達人と、天才スリと、どんな嘘も見破る男と、正確な体内時計を持つ女が銀行強盗してたら、別の強盗団と鉢合わせて...。

なんか、すごい面白そうでした。トリッキー&スラップスティックな匂いがぷんぷんしてました。どうせ買うんだから、映画見る前でも見た後でも同じだよね、と買っちゃいました。

そして、映画見る前に読んじゃいました。

すごい良く出来てました。四人の仲間内に演説の達人がいる事もあり、こいつらよくしゃべります。くだらない事を。こういう、会話ベースで話の展開が進むのって結構好き。で、この雑談が後々生きてくるんですよね。すばらしい。

久しぶりに面白い小説を読んだ気がします。

映画も見てみたいなぁ。でも、上映している映画館すくないんだよな。なんでだろう。豪華キャストなのに。上映権の問題とかあったのかなぁ。確かどっかの映画館が上映するのをやめましたってHPに書いてた気がするし。

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2006年5月13日 (土)

なぜ、占い師は信用されるのか? - 石井 裕之

小説ではないですが。

今、世間でちょっと流行っているらしい「コールドリーディング」。すなわち、いかにして相手の心理・ 心情を理解し誘導するかと言った事を書いてある本。まぁ、学術的にではなくて、大衆向けに書かれているのですが。 出張に向かう電車の中で小一時間足らずで読んでしまいました。短い。

心理学というか、人間の心理って結構興味があります。 占い師さんとかマジシャンのテクニックに関しても触り部分くらいは理解しているつもりです。とは言ってもテクニックとして知っているだけで、 実践は出来ないんですけどね。なにせ、結局基本は話術と会話の機転ですから、話術に不自由な自分にはそもそも無理。仮に出来たとしても、 日常生活の中では使いたくないですね。なんか、相手をだましているような気がして気が引けるし、 相手を失望させないためには一生続けていかなきゃなりませんから。

しかし、自分がコールドリーディング受けてみたいものです。自分がどれだけ読まれてしまうのか、そして誘導されてしまうのか。 最初から疑ってかかっている場合はそうでもないかもしれませんが、普段の生活の中でやられると完全に引っかかってしまうんだろうなぁ。

 

本書を読んで思ったこと。
実は、本書自体がコールドリーディングのテクニックを利用して書かれていて、読んだ人が多大な影響を受けてしまう。とかだと、 かなり面白いのになぁ。実は深層心理になにか埋め込まれていたりして?「なにかあったら著者に相談すればいいはず」とか?

今日テレビ見てて思ったこと。
エンタの神様に出てる、桜塚やっくん。あれも、コールドリーディングの一種だよな。 客を巻き込むことが基本となるネタでよくあそこまでうまく出来るものです。相当パターン分析と練習をしてそう。 あれはバックに専門家が付いてるな。

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2006年4月16日 (日)

増加博士と目減卿 - 二階堂 黎人

メタ・ミステリーです。と自ら宣言しちゃっているメタ・ミステリーです。

本作では、同著作者の『奇跡島の不思議』に出てくる登場人物が出てきます。こっちも読まなきゃなぁ。そして、『奇跡島の不思議』には2バージョンあって、一つ目が出版されたメタでない本格物、二つ目が「二階堂黎人」さんのホームページに掲載されているメタなもの。これも読まなきゃなぁ。

本作は、なんか悪ふざけが過ぎたような感じの内容になってます。でも、こういうのは好きなので、決して完成度が高いとかネタがすばらしいとかは思いませんが、許す。

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2006年4月12日 (水)

三毛猫ホームズの推理 - 赤川 次郎

愛蔵版が出ていたのでふらっと買っちゃいました。でも、赤川次郎作品は初読だったりします。いや、昔なにかのアンソロジーで短編を読んだことはあったかも。

超有名作家さんなので名前を知っていたのは当然です。子供の頃、親が図書館から借りてきて読んでたし。でも、なんとなく手を出してなかったんですよね。
#猫好きにもかかわらず。

結構ほのぼのとしているのを想像してたのですが、そして実際に登場人物はコミカルなのですが、結構あっけなく人が死んじゃうんですね。そして、死に対する描写はあまり無い。人の死という殺伐とした雰囲気を無理やりコメディタッチのオブラートにくるんでいるって感じがしました。

今となっては、コミカルな感じのキャラクタが登場するミステリは沢山あり、キャラがかなり立っているものが多いのですが、本作はおとなしめですね。でも、当時としては画期的だったのでしょう。

ちなみに、今後、赤川次郎作品を読むかどうかと言うと、積極的には読まないなぁと言う感じです。読んでいて面白いですが、尖っている感じがなく及第点の小説って感じでしたから。

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2006年4月 6日 (木)

とく。 - 清涼院 流水

いつまで経っても、清涼院流水やめられません。
くだらないなぁとは思っているのですが...

「とくまでやる」→「とくまつ」に続く三部作の完結編です。

清涼院流水の作品は、謎を残したまま終わる印象がありますが、今回はちゃんと完結しているようです。

完結していないように見える作品に対しての作者の意図としては、残した謎は読者の想像で楽しんでくださいって事らしいのですが...

すいません、忙しい社会人にはそんなことを想像している暇はありません。分かりやすい形で解決を提示してください。という感じです。
#時間をかけてまで想像するほど魅力的な謎でもないし...

まぁ、でも、暇じゃないのに、なんでそんな作品を読んでるの?ってね。

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2006年4月 4日 (火)

獅子の門 雲竜編 - 夢枕 獏

男達が肉体で戦う小説です。

餓狼伝と同じコンセプトです。両作品に登場している人物もいます。挿絵は、餓狼伝を漫画化した人です。ついでに先日読んだ「鮎師」に出てきた飲み屋さんも名前だけ登場してたりします。

しかし、よくこれだけたくさん闘う小説を書けるものです。それでいて、いつまでも面白い。同じ事を繰り返してるだけなのでは?とか一瞬思ったのですが、そこはやはり闘いを重ねた分だけその人のバックグラウンドが増えていくので、仮に同じ事をやっても、背負うものが違うのですよ。

獏さんの闘いのシーンは、闘っている人の体の動きだけじゃなく、心理状態も逐一書かれているところがいいですね。心理状態と言っても、相手との駆引きだけでなく、己の想いも語っているところが特に良い。

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2006年3月30日 (木)

鮎師 - 夢枕 獏

一匹の巨鮎に執りつかれた男の話。

通常ではありえないくらい大きな鮎を釣ることに執着し、人生を駄目にして行きます。
正直、釣りにはあまり興味がないので、釣りにあそこまで執着する心にあまり共感は出来ませんでした。

でも、鮎の釣り方にもいろいろあるんだなぁと感心しました。餌で釣るのはもちろんの事、毛鉤で釣ったり、針をつけたおとりの鮎を泳がせてひっかけたり(鮎は縄張りに入って来た他の魚を威嚇するために体当たりするそうな)。

他にも、鮎釣りの解禁日がどうのこうのとか、勉強になります。

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2006年3月22日 (水)

時限絶命マンション - 矢野龍王

バトルロワイヤルの焼き直し。なんですが、うまく行ってない。

この作者って、パズル作家さんなんですよね?なので、ロジックなストーリー展開を期待していたのですが...

前に、同作者の「極限推理コロシアム」を読んだときは、初作な事もあって力が及ばずって感じだなぁと思ってて、今回はちょっとだけ期待していたのですが、前にも増して...

裏技とかルールの隙をつくような事をやらかしてくれると、良くなったと思うんだけれど。

ルールを設定したはいいが、もてあましている感がかなりします。まぁ、舞台設定にかなり無理があるので。逆に開き直ってくれればいいんだけれど、言い訳がましい事になってるんですよね。

そして、論理的思考じゃなくて暴力でいろいろ解決していくと言う...。

この作者は実は、パズル好きなんじゃなくて、暴力好きなんでしょうか。

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件獣 人工憑霊蠱猫 - 化野 燐

続編というより外伝っぽいです。いろんな意味で。

前作三冊を読んで、面白いと思った人にはいいのではないでしょうか。
逆に、後作の都合上、前作のネタばらしがありますので、注意が必要。

今回のモチーフはタイトルにあるとおり、「件(くだん)」。人の顔を持った牛で、戦争や災害の予言をします。そして、予言をするとすぐに死んでしまうと言う。

くだんに関しては、とり・みきがなにかの漫画で書いていたやつと、小松左京の「くだんのはは」を石ノ森章太郎が漫画化したやつしか読んでないのですが、妙にインパクトがあって記憶に残ってました。

本シリーズは、あまり読み続ける気は無かったのですが、くだんに興味があったので買っちゃいました。未来を予知する獣の在り方とか、そこそこ面白かったです。

しかし、なんかもう、これから先このシリーズを続けるつもりがないんじゃないかってくらい途中でメイン級のキャラが死んだりやられたり...そして最後には...でした。

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2006年3月10日 (金)

アイルランドの薔薇 - 石持浅海

これが長編デビュー作だったんですね。

嵐の山荘物。と言っても、物理的に孤立する訳ではなく、政治的意図で孤立します。そして、単に舞台を孤立させるだけのために政治的要因を持ち出しているわけではなく、きちんと本筋にも絡んできます。そして、その設定というか制約を活かして推理が展開されていきます。

また、本筋となる事件だけでなく、その他諸々の要素もいろいろ絡んできて、それぞれが最後に解決して、エピローグ的な後日談もあって。後日談って好きなんですよね。これがあると、物語の終了を素直に納得できる。この先どうなるんだ?って思わなくてすむし。

主人公の各種能力が超人的すぎるきらいがありますが。まぁ、探偵モノはすべからくそうなるでしょう。

この作者の小説はいくつか読んでますが、読みやすくて好きです。ミステリにしなくても、それなりに読ませる小説をかけるんじゃないかな。

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2006年3月 6日 (月)

ミステリアス学園 - 鯨統一郎

以前、同作者の「パラドックス学園」を読んだとき、本書が関連作であることを知って、読みたいと思ってました。なかなか本屋においてなくて、先日ようやく発見したので即購入。

このシリーズは意外な犯人を設定することに目的があるのですね。今回のものを別のやり方で書いたのが「パラドックス学園」なのだなぁと。読み終わると、「著者のことば」に書かれている事の意味がよく分かります。

物語の構成や構造もいろいろ趣向が凝らしてあります、それでいて読みやすくスマートにまとまっていると思います。趣向を凝らしすぎて読むのに疲れる小説を書く人もいますからね。

また、本書はミステリの入門書みたいな感じになってます。とは言っても、ホントに初心者の人が読むと良く分からないと思う。日本や欧米のミステリ作家を列挙されてもピンとこないだろうし...。

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2006年2月23日 (木)

チューイングボーン - 大山尚利

第12回ホラー小説大賞の長編賞。
電車でビデオを撮影するたびにその電車が人を轢く話。

これで、第12回のやつは全部読みました。

選評で、「純文学系の小説に応募しても…」とあるのだが。なるほどね。やっぱり僕には純文学は合いません。なんか、表現がかなり冗長な感じがして。そんな細かい行為で感情を語る描写はどうでもいいから話進めようよって思いました。

そして、ホラーとしても怖くないし、オチとしてもイマイチだし。

もっと、轢かれた人の生い立ちとか、狙った電車に轢かせるトリックとかを膨らませて語ってくれたほうが面白かったのに。

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2006年1月28日 (土)

パラドックス学園 開かれた密室 - 鯨 統一郎

やられたっ!って感じです。とか、ここに書いていると、ここの文章を読んだ人がこの小説を読む時に身構えてしまって、やられた感が減るかもしれませんが。

パラドックスとパラレルワールドをテーマにしたミステリ。ミステリ界の巨匠がなぜか同じ大学の同じ研究会にいるという設定。といっても、作者が作者なだけに重苦しいわけではなく、軽いノリで読めます。

しかし、まさかそうくるとはね。正直犯人を指摘されたとき、それはありえないでしょ?と思いましたが、確かにやっちゃってるな。動機と最後のまとめ方はあまり賛同できないけど、このトリックは面白かったです。見事にだまされました。

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2006年1月13日 (金)

セリヌンティウスの船 - 石持 浅海

立て続けに石持浅海さんです。

セリヌンティウスは、「走れメロス」に出てくるメロスの親友の名前。

ミステリって作者が作り出した特別ルールの中で思考実験をするってのが根本だと思います。その特別ルールが密室等の特殊な環境下であったりするわけですが、本作ではそのルールのベースとなるのが登場人物の互いの信頼関係。

なんで、正直、はたから(読者から)見ると論拠に欠けるような事が推論のベースになっていたりして、「そんなのどうでもいいじゃん。考え方次第でしょ。」、とか思いつつ読み進めてました。

でも、最後まで読むと...。うん、それなりに良かったかなと。

読者に忍耐力が必要な本かも。薄い本だったから最後まで読めた感じ。

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2006年1月 6日 (金)

月の扉 - 石持 浅海

久しぶりに小説を読み終えた。

乗っ取られた航空機内で乗っ取り犯も想定しない殺人事件が発生。

殺人事件の状況やら、ハイジャック犯のバックグラウンドやら、犯行動機やらがちょっと特殊。「扉は閉ざされたまま」もそうでしたが、この人は特殊シチュエーションでの話の構築がうまいんですね。

警察のハイジャッカーに対する対応が低レベルじゃない?とか思う部分もありましたが、なかなか楽しかったです。殺人事件とは関係ないところで、最後どういう展開にするのかドキドキでした。

ちなみに、ハイジャックは、強盗時に銃を突きつけ、"Hi, Jack(やぁ、そこの兄ちゃん)"って言ってたのが語源。

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2005年12月11日 (日)

余は如何にして服部ヒロシとなりしか - あせごのまん

短編集。
表題作を含む4編。

表題作が第12回日本ホラー小説大賞の短編賞。
賞を取るほどでもないんじゃない?僕の肌には合いませんでした。不条理系?確かに馬鹿馬鹿しいっちゃバカバカしいのですが、それだけかな。

"浅水瀬"と"克己さんがいる"の方が僕としては面白かった。これら二編の方が、不安定感が良く出ている気がする。表題作は狙いすぎって感じ。

残りの"あせごのまん"は良く分かりません。方言ベースで書かれているので、読みづらくって。その読みづらさを乗り越えさせるだけの面白さもないし。作者名と同じタイトルなので、作者的にはこれに一番気合が入ってたのかな。

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扉は閉ざされたまま - 石持 浅海

このミステリーがすごい!2006で2位
本格ミステリ・ベスト10 2006で2位

密室物。刑事コロンボや古畑任三郎みたいに最初から犯人が分かってる。ただし、ずっと犯人視点。コロンボや古畑みたいにいやらしいタイプの探偵は無し。そして、密室がなかなか開かれず、アームチェアデテクティブの様相を呈する。

なかなかよく出来てます。2位になるだけの事はあります。よくある一発ネタみたいな、そんなのありかよって感じも無く。というのは、トリックがメインではなく、犯行のほころびが徐々に露呈してゆくタイプの話だからでしょうけれど。

ただ、犯行にいたった動機はあまり納得できませんでした。それは、僕が冷たい人間だからかな。

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2005年12月 2日 (金)

エデンの命題 - 島田 荘司

装丁に惹かれて買い。
それに、「旧約聖書の謎を最先端の科学が解く、」とかあるのでそれにも惹かれ。

二本入りです。
1.エデンの命題
書き下ろし。
旧約聖書とクローン人間の話。
脳に障害をもっていて、施設で生活している主人公の出自は実は...

2.へルター・スケルター
島田荘司責任編集「21世紀本格」からの再録。
脳科学の話。
脳に障害を持っていて、かつ記憶をなくしている犯罪者が記憶を取り戻してゆくと...

いろいろ科学の話をしているんですが、著者がミステリ作家なだけに科学的な掘り下げはそこそこに、ストーリー重視のミステリちっくな話になってます。

うーん、もっと科学の話をして欲しい。
まぁ、科学的に掘り下げた世界観を読みたいんだったらSF読めってね。

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2005年11月29日 (火)

夜市 - 恒川 光太郎

第12回日本ホラー小説大賞受賞作。

帯びに曰く、「わたしはめずらしく泣いた」、「後半のこんな展開は絶対に思いつかないだろう」

後ろの方に、歴代の受賞作が載っていたのですが、受賞作がない時もかなりあるようで、てことは選評がきびしく、受賞するのはよっぽどすごいんだろうと思って、購入。

受賞作兼デビュー作である表題作と、書き下ろしの「風の古道」の二編が収められてます。

正直、帯であおってるほどではないですよ。
泣かないし。でも、ちょっと切ないかな。
絶対に思いつかないとは思えないし。まぁ、どんでん返しがありますよと、宣言されてるようなものだから、身構えちゃってたってせいもあるんだろうけど。
それに、ホラーじゃないし。和風ファンタジーっていうか伝奇ものな感じですかね。

でも、面白くないわけじゃないです。読みやすく、情景が浮かぶ文章。ストーリーも良く出来てます。のめりこみます。今日会社帰りに買って、その日のうちに読みきっちゃうくらい(まぁ、短編二本なのでさほど量はないんですけど)。

でも、この作者が次に書く作品が読みたいかというと、そうでもなく。なんか、淡々としててテンションがあがらないんですよね。そこが良いといえば良い点なのですが。

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2005年11月26日 (土)

仄暗い水の底から - 鈴木 光司

映画もハリウッド版、日本版と見て、原作も読みました。
短編集。映画の原作となった"浮遊する水"を含め全7編。

以下、いくつかコメント。

"浮遊する水"は映画のベース。これに、"ウォーター・カラー"のイメージを若干盛り込んで、ストーリーを膨らませて映画になってますね。
"夢の島クルーズ"は読んだことあった。どこかのホラー系のアンソロジーに収録されていたと思う。
"ウォーター・カラー"はオムニバス形式の映画とかにしたら面白そう。
"海に沈む森"は感動的。死者からのメッセージってかなり来るものがある。

全体的に、謎が解明されない話が多いので、読後はかなり不安な感じになります。

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2005年11月16日 (水)

凍りのくじら - 辻村 深月

これ以前に刊行されている「子供たちは夜と遊ぶ」はまだ読んでないですが、こちらから読破。

各章はドラえもんの道具をテーマにして展開されていきます。と言っても、道具が出てくるわけではなく、道具の効果をモチーフに人間模様が描かれます。性格に結構問題がある人も出てきてちょっといらだたしい部分もありますが…。

最後の方の謎解きはあまりしっくりきませんでした。SF(スコシ・フシギ)を目指したのかも知れませんが、説明が少し不足している感があります。終わりの方の章は急に短くなっているので、上・下巻とかにしてホントはもっと語る予定だったのでしょうか。

しかし、ドラえもんを見たくなってきた。
本作の主人公は長編の「海底奇岩城」がオススメらしいが、僕が子供の頃の印象に残っているのは「魔界大冒険」。DVD借りてこよう。

P.S.
重箱の隅をつつくが、誤植を発見。サイボーグ007になってた…。

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2005年11月12日 (土)

ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言使い - 西尾 維新

長らく続いていたシリーズが終わりました。
長らくって言っても全9冊だから、そんなでもないか。
延々続くと思ってたんですけどね。

とりあえず、いろいろきれいにまとめたなという感じ。
僕的には満足。いい意味で、後を引かない。
#というか、そもそも惰性で読んでたからか...?

西尾 維新さんの別のシ